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2001

春のシミ対策はこれです! 春のスキンエア特集(1)

2001年3月23日

さて、今週から春のスキンケア特集として、悩み多き春のスキンケアについて
お伝えしていきたいと思います。

先々週、先週と紫外線についてお伝えいたしましたが、紫外線の気になるこの
季節、シミについてのご質問がたくさん寄せられています。

春の暖かい日ざしの下で、ふと顔を見ると、新しいシミやソバカスが・・・
こんなことに気づくことはありませんか?ということで初回は“シミ”につい
てです。

まず、シミの原因についておさらいしましょう。
そもそもシミというのは、表皮の一番下の「基底層」にあるメラニン色素を、
作り出す「メラノサイト」という細胞が、活性化したまま元に戻らなくなった
状態です。

通常は、メラノサイトで作られたメラニンは周囲の細胞に渡され肌の生まれ変
わるサイクル(ターンオーバー)にしたがって自然に皮膚表面からはがれ落ち
てなくなります。

ところが、正常であったメラノサイトが、紫外線や外部からの刺激、ホルモン
バランスの異常などの影響によってリズムを崩すとメラニンを必要以上に作り
続けるようになってしまい、皮膚の深いところに、残ったままになるとシミに
なるのです。

さらに、このメラノサイトの一番多いところは、なんと悲しいことにお顔なの
です!つまり言い換えますと、お顔はシミができやすいところなのです!

この時期一番気になり、シミの大きな原因と考えられるのは紫外線によるもの
です。これは、先週お伝えいたしましたが、この時期に紫外線対策を怠けると、
なかなかもとのお肌に戻りにくい場合がありますのでご注意を!

また、春は気温の急激な変化や生活リズムの変化によって、ホルモンバランス
が乱れがちですよね。

冬の間に体のいろいろな機能が低下しているとそれを活性化させるためにホル
モンの分泌量が増え、メラニンを生成させるホルモンも同時に必要量を超えて
分泌されます。そのため、お肌の状態とは関係なしにメラニンの生成が活性化
してシミに結びついてしまうのです。

そこで、レーザー治療はいいのですか?などの質問が多く寄せられていますが、
レーザーでシミをとっても、その後の発生を押さえたり、根本的な改善を行う
には、別の処置が必要なようです。

つけ加えると、レーザーなどでいくらシミだけを取っても、お肌の表面を健康
で正常な状態に戻さないとシミは再発してしまうということです。

シミを改善するには根本的にお肌の健康で正常な状態を取りもどすことが大切
です。シミだけでなく、どんな肌トラブルも改善するためにはお肌の環境を整
えていくことが必要になります。

また、シミは肌荒れなどでお肌が健康でなかったり、老化が進んで抵抗力が弱
くなっているとできやすくなります。

さらに、シミはニキビなどのトラブル同様、普段のお手入れが正しくないと、
お肌が敏感になっているぶん治りは遅くなってしまいます。

そう考えると、やっぱり、UVカット化粧品などなしですっぴんのまま外出する
というのはお肌によくないですし、毎日のケアは怠れないですよね。シミが出
てからあわてるよりも、シミが出ないような努力をできるだけすることが大切
だということですね。

外出するときは最低でも基礎化粧してUVカット化粧品をつけてファンデくらい
はしないと、今は大丈夫でも、あとあとシミが浮き出てきますよ。また、毎日
のケアもなるべくお肌に負担をかけないようにして水分のたっぷり補給としっ
かり保湿でケアしましょう。もちろん、酸化しないオイルの含まない化粧品が
いいですよね。

お肌の環境を整え、お肌の表面をイキイキ健康な状態に保ち、紫外線対策等も
考慮して、シミなどのトラブルに負けないお肌づくりをする!

そういう意味でも、毎日の丁寧なシンプルケアをコツコツ積み重ねていきま
しょう!

紫外線対策(そのニ)「ちょっとそこまで」のうまい紫外線防止法!

2001年3月16日

暖かくなって、外に出るのが気持ちよくなる季節ですが、外にはお肌に刺激と
なるものがいっぱいですよね。

中でも紫外線のパワーは恐るべきもので、ちょっとコンビニまで、ちょっとベ
ランダで洗濯物干しなど、ちょっとそこまでというときにでさえ、結構な紫外
線を浴びていますよ。

ご存知かと思いますが、「母子手帳」からも“赤ちゃんを日光浴させよう”と
いう文章が3年ほど前から消えています。

理由は、紫外線を浴びることでDNAが傷つくからということらしいのですが、
夏の昼間に5分間ほど直射日光を浴びた紫外線の量は、人の細胞1個のDNAに
約10万個の傷を負わせる量に相当するといわれています。
DNAつまり遺伝子にも多大な影響を与えているのです。

つまり、紫外線をたくさん浴びた肌はそのときはただこんがりと健康的に色づ
くだけですが、細胞レベルでは遺伝子が少しずつ破壊されているのです。

また、目に見えないところで、シミ、シワ、ソバカスがつくられ始めています。
オゾン層破壊がますます進んでいる今、紫外線の害は深刻です。

怖いのはそれが肌にすぐに出てくるのではなく、あとからお肌にでてくるとい
うことです。年をとるほど紫外線の害が蓄積されるので注意が必要です。
紫外線の強い時期には、無防備に強い日差しに肌をさらすのはやめましょう。

では、自宅にいるときや「ちょっとそこまで」という場合、うまく紫外線対策
をするにはどのようにしたらいいのでしょう?

ポイントはソフトメークとスキンケアです!

ガラス越しでも紫外線を浴びています。自宅にいるときも日中はノーメークで
過ごさずに、うっすらとファンデーションかUVケアのクリームを塗ることをお
すすめします。

紫外線が怖いからといってしっかりファンデをつけると反対にお肌に負担がか
かってしまっているという場合もありますよ。

そして、朝晩ていねいにスキンケアをすることが大事ですよね。
もちろん、化粧品は無添加のお肌に負担をかけないものをご利用くださいね。

この時期、見た目で日に焼けたとは思えなくても、遺伝子がきっちり破壊され
はじめている怖い現実をお忘れなく!

ちょっとそこまでというときには帽子がおすすめです。
帽子くらいで紫外線が防げるの?と思っていらっしゃる方がいるかもしれませ
んが、実際に帽子でじゅうぶん紫外線を防げるようです。

ただ、つばが最低5cmほどは必要でシミなどの気になる頬骨の下まで陰をつ
くることができます。しかし、横からの光に対しては弱いので日差しの強いと
きは、つばの広いものをかぶるようにしたり、日傘をご利用いただくほうがい
いかもしれません。

長袖の衣服やジーパンなどで腕や足にも気を使って紫外線を遮断する工夫が大
切ですよね。

また、紫外線によって体内に発生する活性酸素の働きを抑える抗酸化食品をと
ることもいいですよ。緑黄色野菜、かんきつ類、大豆などがいいそうです。

今日からのスタートでも生涯で浴びる紫外線の量をなるべく少なくしていくこ
とでお肌の老化を遅らせることはできるのです。30代で、肌年齢が10歳も
差があるというデータもありますよ。

春からのソフトメークといつもの丁寧なスキンケアを。そこから美しいイキイ
キ素肌つくりが始まります。

ところで、考えてみるとぞっとしませんか?
自分の子供に「家でゲームばかりしてないで外で遊びなさい!」とは言えない
時代になっているのですよ。

紫外線対策(その一)紫外線対策はいつごろからしたほうがいいの?!

2001年3月9日

先週、春のトラブルの大きな原因は紫外線や温度差の変化によるダメージとい
うことをお伝えいたしましたが、最近、天気がいい日は紫外線が気になりませ
んか?

春になると紫外線が強くなってくるということは皆さんご存知だと思いますが、
いつ頃、紫外線の強さがピークになるかご存知でしょうか?

“紫外線の強さのピークは5月07月です!”

「うそでしょ0」という声が聞こえてきそうですね。(^^)
でも、実際に全国平均では1年で一番紫外線が強いのは6月なのです。

では、今時期の紫外線の強さはどうでしょう?
全国平均で見ると、なんと3月の晴れた日の紫外線の強さは9月と同じくらい
強いのですよ。それだけでなく・・・

“3月の1ヶ月に降り注ぐ紫外線の量は9月より多いです!”

ご存知でない方が多いですが、3月のはじめにはもう紫外線対策ははじめた方
がいいのです!!

紫外線はシミやそばかすの原因になりますよね。
紫外線を浴びると、皮膚の中のメラニン色素をつくる細胞(メラノサイト)が
活発に活動してたくさんのメラニン色素をつくります。

この色素によって体を紫外線から守ろうとしているのですが、たくさんつくり
すぎたメラニン色素は表皮の基底層というところに取り残されシミやそばかす
になってしまいます。

その上、紫外線はお肌のハリを保つコラーゲンをも壊します。
するとどうなるのでしょう?そうです。小じわ、たるみが出るのですー!

さらに、紫外線には2種類、UVAとUVBとがあります。

UVAは生活紫外線とよばれ、ガラスなどを通り抜け、部屋の中にもとどきます。
この紫外線はお肌の奥までとどき、細胞の代謝異常をおこしてしまい、しわや
たるみなどのお肌の老化を促進します。家の中にいても紫外線には気をつけな
いといけませんね。

また、皮膚の表面を黒くするのはUVBのによる影響で、レジャー紫外線とよばれ、
シミ、ソバカス、くすみを引きおこし、皮膚ガンの原因になることもあります。
もちろん、イキイキ素肌マガジンをご購読される皆さんは、海水浴などで日焼け
することはないと思いますが、外にいる時間の長い方は要注意ですね。

さらに、1日のうちでは午前11時くらいが強さのピークで、午前10時から
午後2時までは1日のほぼ半分の紫外線が降り注がれます。
この時間帯はできるだけ外出しないようにすることが賢明ですね。

このように紫外線はお肌の老化の一番の原因です。日常生活のいろいろな場面
で紫外線に気をつけなければなりませんね。
早めにしっかり紫外線対策をして、お肌の老化を防ぎましょう!

最後に、どんなUVカット用品でも効果が持続するのは2時間くらいが限度だ
ということをお忘れなく・・・

春のスキンケア!季節の変わり目にも負けない健康な素肌づくりを!

2001年3月2日

だんだんと陽ざしが強く感じられてきましたね。待ちに待った春到来です!
うれしい春ですが、吹き出物がでている方いらっしゃいませんか?
この季節の変わり目に肌荒れや吹き出物で悩んでいる人が、意外と多いですよ。

春は秋から冬にかけての疲れががどっとでる季節ですね。基本に戻り、スキン
ケアの再確認をしましょう!

その前に、まず、なぜ春はトラブルが出やすいのでしょう?
大きな原因は紫外線や温度差の変化によるダメージです。
具体的には、次をご覧ください。

(1)気温の急激な変化をくり返すためにお肌がストレスを受け、抵抗力が
   低下し、新陳代謝が乱れトラブルがでやすくなります。

(2)気温の上昇とともに皮脂の分泌が活発になり、お肌は脂っぽくニキビ・
   吹き出物が出やすくなります。

(3)風が強くホコリっぽく、汚れがつきやすくなります。

(4)花粉やホルモンバランスのくずれにより、お肌が敏感になりアレルギー
   や肌あれなどのトラブルが起こりやすくなります。

(5)日ごとに強くなる紫外線によってダメージを受けます。

それに加えて、春は入学・就職など生活環境の変化も多く、ストレスがたまり
がちですよね。

このようなダメージに対抗すべく、お肌も準備をはじめ環境に適応しようと
がんばります。身体も春になるとはじめに体内の浄化をしようとします。
そこで、そのはたらきを助けるための春のお手入れポイントです!

そのキーワードは“抵抗力を高める”ことです。

紫外線を避け、汚れを取り除き、お肌のバランスを整えるように、次のことに
注意しましょう!

(1)汚れを残さないようにしましょう。
皮脂の分泌が活発な所には、汚れがつきやすく、雑菌は繁殖してニキビの原因
にもなります。皮膚を清潔に保つことはスキンケアの基本ですが、脱脂力の強
い洗顔料や汚れの落ちにくい弱酸性の洗顔料はやめましょう。

純石鹸主成分の弱アルカリ性の洗顔料をたっぷり泡立て、こすらないようにそ
の泡でやさしくなで洗いして汚れを取り除きましょう。脂が多くなるTゾーンを
はじめに洗い、ダブル洗顔するといいですよ。

(2)水分をたっぷり補い、さまざまな外的刺激からお肌を守りましょう。
ローションでたっぷり水分を補い美容液でお肌の潤いを保ちながら、硬くなっ
た角質を柔らかくし、くすみのないお肌づくりをしましょう。

(3)日中のストレスをお肌にため込まないようにしましょう。
日中はファンデーションでお肌を保護しながら、夜はしっかりお肌のフォロー
をしてお肌のストレスを取り除き、不安定なお肌を正常に整えましょう。

(4)春眠暁を覚えず(いい睡眠をとりましょう)
肝臓は、お肌のコラーゲン(蛋白質の一種)やエラスチン(弾力繊維)を合成
し、弾力を与え、水分や脂分を上手に調整します。

肝臓は午前1時から3時に活動し、午後10時から午前2時の間は成長ホルモンが
活発に働き、お肌を整えます。この時間に起きているのも内臓に負担になって、
お肌にとってよくありません。

ですので、なるべくこの時間帯は寝ていた方がいいのですが、なかなかそうも
行きませんよね。最低でも12時までには就寝するようにしましょう。

このようにお肌の健康状態をチェックしながら、適切なお手入れを行うことが
お肌の抵抗力を高め、健康なイキイキ素肌を保つために大切ですよ。

また、春はおしゃれの季節でもありますよね。おしゃれをして心もリフレッシュ
しましょう!

次回はこれから気になる紫外線についてお伝えいたします。

美容液と肌(そのニ)美容液(エッセンス)の使用法まちがってませんか?

2001年2月23日

前回のマガジンで美容液の最大の目的は保湿ということをお伝えいたしました。

私たちのお肌がしっとりうるおいを保っているのは、お肌がしっかり水分を
保っているからですが、お肌には本来、必要な水分を自分で保とうとする力
があります。

皮ふ表面の表皮の内部にはNMF(ナチュラルモイスチュアライジングファク
ター)と呼ばれる天然保湿成分や、セラミドと呼ばれる細胞間脂質などが存在
し、皮膚表面の水分を保持する役目を果たしています。

さらに皮脂膜というお肌がつくる自然のベールがあります。これは、汗と皮脂
が自然に混ざりあってできたもので、NMFやセラミドなどと相乗効果を発揮
し、お肌をしっとりと保ちます。

ただ、これらのはたらきは、環境の変化で乱れたり年齢とともに弱まりますの
で、美溶液でより保湿力を高め、みずみずしさを保たせるのです。

以上については前回お伝えしたとおりですが、美容液にはもう1つ大切な目的
があります。何でしょう?

それは、“化粧のノリ”をよくすることです。
美容液はお肌をっしっとりさせ、化粧のノリをよくします。

お肌をしっとりさせるには必ずしもオイルは必要ではありません。
ノンオイルの美容液はお肌に負担が少なく、お肌をしっとりさせて化粧のノリ
がよくなります。

特に、Tゾーンはだれもが脂っこいと思いますが、化粧下地としてノンオイル
の美容液を使うとTゾーンの化粧崩れが少なくなりますよ。

残念ですが、化粧下地には専用の下地クリームがいいと思い込んでいる方が
まだかなりいらっしゃるようです。

お肌にいろんなことをするとかえって負担です。
お肌にとってスキンケアはできるだけシンプルであることが基本です。
美容液はその点、シンプルで2つの大きな目的があってうまく活用するといい
ですね。

また、下地クリームだけでなく、「いろんな効果のある美容液を使って、乳液
やクリームもつけてお肌の老化を防いでます。」といって、せっせと必要でな
い化粧品をつけている方がいらっしゃいますよね。

必要とするものを与えないのはよくないですが、必要としないものまでお肌に
与えるとかえってお肌に負担となるだけです。逆に老化を早めてしまう結果に
なりますよ。

たとえば、化粧水と美容液だけでお肌の環境がじゅうぶん整っているのに、
その上に、別の美容液や乳液、クリームを与えると、油分が多くなり、ニキビ
などトラブルにつながり、その結果お肌が敏感になり老化が早まります。

このように、老化を恐れて何年後かのことを気にして必要でないものまでお肌
に与えると、トラブルが起こり老化が早まることがあっても老化を遅らせるこ
とはありません。

何も難しいことをした方がいいといっているのではありません。
単純に、今足りないものを今おぎなうというシンプルケアをすることが結果的
にお肌の老化防止になっているのです。

何年後かのことを気にして、必要でないものをつけるのはやめましょう。
お肌にとって大切なのは今なのです!今足りないものを今おぎないましょう!

知らず知らずのうちにお肌にとってよくない環境作りをしているという方がな
いように・・・

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