永久保存版-過去の特集一覧

2004

手荒れ対処法

2004年12月31日

手荒れは乾燥やバリア機能の低下などによる手の湿疹の一種ですが、
気温が下がり空気が乾燥するこれからの時期が要注意です。

荒れを防ぐには、まず水を扱う場合のお湯はぬるめにしましょう。

先週お伝えしましたとおり、熱いお湯ほど皮膚の油分を洗い流して、手を
荒らしてしまいます。手洗い洗い物の際は、冷たくない程度のぬるめの
お湯にしましょう。

そして、食器洗いなど炊事には炊事用のゴム手袋をしましょう。洗剤は手の
油分も洗い流してしまい、皮膚を乾燥させ手荒れの大きな原因になります。
できるだけ洗剤には触れないようにすることが大切です。

かといって、全く洗剤を触らないというわけにはいかないことも多いですよね?

そこで、洗剤もお肌にやさしいものにすることが大切になります。

植物油が原料の手肌にやさしい洗剤はたくさんあります。それらは植物性
ですので川や海で微生物に分解され、下水や河川の汚れを防ぐ効果もあり
ます。環境にやさしいというのは何かいいことしているなって気持ちになり
ますよね。

ただし、「植物性の・・・」とか「手にやさしい・・・」など自然ややさしいイメー
ジの商品でも鉱物系界面活性剤を使用しているものもありますのでご注意
ください。合成洗剤は第一次世界大戦時、戦車を洗うために開発されたもの
だそうですよ。

また、手や身体を洗う石けん、髪を洗うシャンプー等も無添加、低刺激性のも
のをご利用いただくことをおすすめいたします。

香料や着色料など旧厚生省表示指定成分はアレルギー性湿疹、皮膚炎
等を引き起こしかねません。敏感肌でなくとも使い続けていくうちに手荒れ、
肌荒れを引き起こしてしまうことがありますのでお肌に優しいものをおすすめ
いたします。

そして、洗剤を扱った後や手を洗った後は、しっかり保湿しましょう。

ただし、手にはハンドクリームと思っている方が多いと思いますが、お顔を
基礎化粧品でケアした後にその残りを手につけるのも効果的です。

もちろん、水・お湯を使った直後で水分がまだ皮膚に残っているうちにつけ
ると保湿効果が高まり効果的です。さらに保湿剤をつけてラップで手を包ん
でしばらくそのままにするパックもおすすめ。

しかし、逆にハンドクリームをお顔につけるのはおやめくださいね。ハンドク
リームはお顔につける基礎化粧品と比較すると強めにできています。それ
はお顔よりも手や身体の皮膚が厚いからです。また、香料や着色料など
旧厚生省表示指定成分が配合されているものが多いですのでご注意を。

手肌の荒れは、こういう毎日の積み重ねでじょじょに改善していくものです。
炊事や洗濯、そしてスキンケア。毎日のことだからこそ、環境にも手肌にも
優しいものにしたいですね。手肌美人でいるために。。。

手荒れ肌荒れ

2004年12月24日

冬は手肌の荒れに悩まされる人が多いですね。せっかくお顔のお肌が
綺麗なのに手が荒れているともったいないですよね。

炊事をされる主婦はもちろんのこと、飲食店員、美容師、紙幣を扱う銀行員や
タイピストなど・・・水仕事や繰り返し指先に刺激をあたえる仕事に従事して
いる方に手荒れで悩まれている方が多いようです。

また、空気が乾燥する冬場は荒れがひどくなりやすいですね。

特に手肌の荒れは、皮膚のバリア機能の低下によるものですが、冬場は
空気が乾燥するため、それに伴って手肌のバリア機能も低下しがち。

その上、寒いので皮脂や汗の分泌が少ないことも、乾燥を強めます。

乾燥してバリア機能が低くなったところに、水仕事などの刺激が加わって、
キメが悪くなったり、皮膚ががさがさになったり、乾燥し皮がめくれたり、
炎症が起きてしまう・・・これが手肌の荒れです。

では、そのお肌が乾燥し、バリア機能が低下する原因ベスト3といえば?

   第1位・・・お湯
     第2位・・・洗剤
       第3位・・・ほこり・紙

このように言われています。

手肌のバリア機能の低下の一番大きな理由は洗剤によるものと思われがち
ですが、そうではないのです。お湯が一番問題だそうです。

みなさんご存知のように食器洗いや洗濯そして手洗いなどをするとき、冷た
い水を使うより温かいお湯を使う方が汚れが落ちやすいですよね。

それは、お湯自体が水よりも脱脂力が強く、通常水では落ちない皮脂まで
奪ってしまうためです。

また、洗剤を使って洗い物をする場合、水を使うよりもお湯を使ったほうが
早く綺麗に落ちる経験はしたことがありますよね。

これは、洗剤に含まれる界面活性剤がたんぱく質や脂肪分などを溶かし出す
(洗い落とす)効果が、水よりもお湯の方が高くなるためだそうです。

その際、界面活性剤の効果は、洗い物だけでなく私たちの手肌にも同様に
働いてしまいます。つまり、手肌の油分等が洗い落とされるのです。

ですので、お湯と洗剤を使って食器洗いをすると、手肌のうるおいが奪われ、
荒れの原因になりやすくなるのです。

また、洗剤は手肌に残ると皮膚が硬くなり、紙やほこりも手肌のうるおいを奪い、
毎日それを積み重ねていくと深刻な手荒れにつながりかねません。

洗顔料も同様に洗浄力の強すぎるものを毎日使い続けていくとお肌が乾燥に
傾き、肌荒れ等のトラブルを引きこしてしまいます。ですので、お肌に必要な
油分まで取り除かないように保湿剤を配合し調整されたものをお勧めいたし
ます。

特に手肌の荒れは女性に多いですが、女性は水仕事が多いだけでなく、冷え
性や貧血のため手先の末梢血管の血流が悪くなっている場合が多いからとも
言われています。

では、いつもキレイな手肌でいるためにはどのように対処すればいいので
しょうか?次回お伝えいたしましょう。

セラミドとバリア機能

2004年12月17日

角質層はキレイなお肌を保つための様々な大切な役割を持っています。
角質層が厚くなるとお肌がくすんだり、乾燥したり、ごわごわして我々の
目には決してキレイには映りません。

そのため、角質層の健康をしっかり保つことはスキンケアの第一歩とも
言われています。

特に角質層の重要な機能として、水分保持機能があります。これがお肌の
うるおい、即ち若々しくみずみずしい健康なお肌にとって大切な機能です。

みなさんは「セラミド」や「NMF」をご存知でしょうか?
角質層の細胞と細胞の間に最近よく耳にする「セラミド」があります。
細胞と細胞をノリのようにつなぐ働きがあり、みずみずしくしっとりしたお肌に
は、セラミドが豊富です。

また、NMF(Natural Moisturizing Factor)と呼ばれる天然保湿因子も角質
層のうるおいを保ちます。NMFはいくつかの成分からなっているのですが、
アミノ酸、尿素、乳酸、クエン酸塩などが主な成分で、いずれも水分を保持
する力があります。

この2つがよく知られている成分ですが、お肌のうるおいを考える上では、
セラミドやNMFだけでなく、皮脂やムコ多糖類などのお肌成分も重要な
ものです。

それじゃ、これらのものをお肌の上から補給するか、古い角質を取り去って
しまえばいいじゃない?と思いがちですが、そうは簡単には行きませんよね。

すべての成分をあなたのお肌に合わせて補給し、それを必要な部分に必要
なだけ送り込み続ける・・・到底無理な話です。ちなみにセラミドといっても
7種類もあるそうです。

ピーリングやゴシゴシ洗顔等でむやみやたらに角質層を剥がすとバリア
機能が低下し更なる肌トラブルを引き起こす結果となってしまいかねません。

古い角質を落とすことは大切ですが、それに執着する必要もありません。

大切なのはお肌そのものの健康です!

NMFやセラミドは角質細胞によって作られますが、健康なお肌は角質細胞
がスムーズに角化しNMFやセラミドが上手く作られます。(角化については
先週のマガジンをご覧ください)

ただ、特にご注意いただきたいのが、お顔の皮膚は体の皮膚に比べ、ターン
オーバーが早く進むため、不完全な角質層が作られやすい状態になってい
ることです。

角質層の肥厚を抑え角質のうるおいを保つには、無理に角質を剥がしたり、
べたべた必要でない成分をつけまくるのではなく、お肌の自然な生まれ変わ
りを助けることに重点が置かれたお肌にやさしい化粧品でしっかり自分のお
肌が本来持っている皮膚機能の活性を高めることが大切なのです。

年齢を重ねるごとに角層が肥厚しやすく、水分量も減少してきます。
しっかりお肌の健康を見据えたスキンケア、日常生活を送り、キレイな素肌を
保ちましょう。

角質

2004年12月10日

外気がどんどん乾燥してきてますが、それとともにお肌の乾燥、くすみ、
ゴワつきなどが気になる時期でもあります。

では、どうしてお肌は乾燥するのでしょう?

まず、皮膚の仕組みのおさらいですが、皮膚は表皮、真皮、皮下組織の
3層で構成され、最も外側の部分が表皮、皮膚のハリや弾力をつくるのが
真皮、そして脂肪のある皮下組織。ここまでが皮膚と呼ばれています。

特に、表皮は基底層、有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層、透明層、角質層と
呼ばれる5層の表皮細胞からできており、基底層で作られた基底細胞は
定期的に分裂し、次第に外側へと押し上げられて角質細胞になっていき
ます。

これを角化といい、基底細胞の角化の最終目的は『角質層』を作ることです。

20歳代で基底層で作られた細胞が角化するまで約14日で、さらに角化
した細胞(成熟し死んでしまった細胞)が最外部にとどまり古い角質(垢)と
なって剥がれ落ちてしまうまでが約14日。合計で28日前後で表皮の細
胞が生まれ変わるといわれています。

この新陳代謝の流れをターンオーバーと呼んでいます。

これが何らかの要因により上手く行われていないと、角質層が厚くなり、角
質層の水分量が不足します。

角層の水分量が不足するとお肌が乾燥し、粉が吹いて白っぽくなったり、皮
が剥けてしまったり、カサカサしてキメが粗くなってきます。

つまり、ターンオーバーを活性化し『角質層』のうるおい、水分量が保たれて
いれば、お肌は乾燥せず、本来のみずみずしく美しいものになるのです。

「肌がキレイ」というのは、皮膚の一番外側(表面)の角質層の状態を見てい
るのです。

角質層の水分量が「肌の美しさ」を決める大きな要素となるのです。
もちろんその下の層にうるおいがなければ角質層のうるおいは保たれません。

しかし、最近雑誌やTV等でケミカルピーリングなど過度に角層を除去しようと
するケアが取りざたされ、不完全な角質層を持つ女性が増えて、様々な肌
トラブルが引き起こされているようです。

皮膚科やエステ等でも必要以上に角質を除去することでトラブルが発生して
いるそうです。

お顔の角質層は平均約0.03mmととても薄く、角質層の表面だけを上手に
剥がし取り去るというのは至難の業で、角層をとりすぎると『角質層』にうる
おい、水分量が不足し、様々な肌トラブルへつながりやすくなるのはおわか
りいたけると思います。

では、どのようにすれば古い角質を上手く取り去り、角質層の水分量を保ち、
健康でキレイな素肌でいられるのでしょうか?
次回続きをお伝えいたします。

乾燥肌でもニキビができる?

2004年12月3日

先週のお約束どおり、今週は乾燥肌ニキビ(角質型ニキビ)についてお伝え
いたします。

さて、最近では思春期を過ぎてもニキビに悩む女性が増えています。思春期を
過ぎたニキビを「大人ニキビ」と呼んでいますが、大人ニキビで悩む女性の中
には皮脂分泌の少ない乾性肌の方も多いようです。

いわゆる脂性肌(オイリー肌)のニキビは、何らかの原因で皮脂の分泌が盛ん
になり、皮脂や皮脂の酸化物などお肌の老廃物などが毛穴につまり、外に出
られなくなった皮脂がさらにつまって溜まってしまい、白ニキビを引き起こします。

白ニキビはまだ炎症が起こっていないので、肌と同じ色でぽつんと膨れた感じ
のものですが、これに皮脂を好むアクネ菌などが作用して炎症が起き、赤く腫
れた赤ニキビになり、さらに悪化すると化膿して膿がたまってしまいます。

つまり、いつもならうるおいを保ち、外的刺激からお肌を守ってくれる皮脂が、
何かの原因で過剰に分泌されてできるのが一般的なニキビです。

しかし、最近増えている「大人ニキビ」の場合は少し違います。

大人の場合、思春期に比べて皮脂の分泌そのものが少なくなっているケース
が多いので、毛穴に皮脂が詰まってしまうという事は少ないのかもしれません。

しかし、年齢や乾燥などの要因で新陳代謝(ターンオーバー)が低下し古い角
質がうまくはがれ落ちなくなることで角質層が厚くなり、皮脂腺の出口をせばめ
てしまったり、ふさいでしまったりします。

すると、乾燥肌の方でも皮脂を分泌する能力は基本的に持っているので、皮
脂が毛穴から出られず、中で詰まってしまってニキビになってしまうという事が
あります。

お肌の代謝機能(ターンオーバー)の低下に原因があることが多いのです。

さらに、代謝機能の低下はニキビの原因となるだけではなく、肌のざらつき、
くすみ、シワ、たるみ等を引き起こす原因にもなります。

「大人ニキビ」はごしごし洗っているだけでは、改善されないのです。

つまり、ニキビケアの基本はやさしい洗顔ですが、それに加えて、代謝機能を
活性化するスキンケアが必要なのです。

それは、洗顔後のスキンケア、水分補給を中心とした保湿ケアです。

お肌を清潔に保つことはもちろん大切ですが、お肌にやさしい化粧水で角質に
水分を補給し、うるおいを与えお肌を柔らかくしていくことが、乾燥肌ニキビを
改善する第一歩です。

また、睡眠不足、アンバランスな食生活、様々なストレスなども積み重ねていく
ことでお肌に大きな影響を与えます。お肌に負担をかけないようにやさしくうる
おいを保つスキンケアとともに日常生活も身体とお肌にやさしいものに変えて
いくことが大切ですね。

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