永久保存版-過去の特集一覧

2001

美容液と素肌(その一)美容液(エッセンス)の使用法まちがってませんか?

2001年2月16日

最近はいろんなタイプの美容液がありますよね。それだけに使い方を誤ってい
る方が多いのは残念ですね。

今回は美容液を正しく使うためのヒントをお伝えしましょう。

突然ですが、質問です。美容液(エッセンス)をつける目的は何でしょう?

美容液の目的はいろいろ言われていますが、なんといっても最大の目的は保湿
ですよね。お肌の乾燥はお肌の老化の3大原因の1つです。その乾燥を防ぐた
めの手段として保湿があります。

保湿がうまくいっていれば、角質の水分が保たれ、お肌がみずみずしい状態に
なり、外的刺激からもお肌が守られます。保湿はお肌にとっても大切なものです。

角質の水分保有力は、環境の変化で乱れたり年齢とともに弱まりますので、
しっかり美溶液でみずみずしさを保たせましょう。

ところで、保湿成分は美容液に限らず、化粧水などにも入っていますよね。
しかし、保湿成分の濃度や保湿力が高いのは美容液(エッセンス)です。

また、保湿成分にもいろいろありますよね。
みなさんよくご存知のコラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタなどいろいろあ
ります。ただ、これらはすべて保湿成分です。

何種類も違う美容液を使う必要はありませんよ。
目的は同じなのですから、美容液は1つでじゅうぶんです。

さらに、いま挙げた保湿成分はどれもオイルではありません。美容液によって
はこれらの保湿成分にオイルを入れているものもありますがオイルの含まれた
スキンケア化粧品はおすすめできません。

スキンケア化粧品はオイルが入っていないからこそ、安心して使えますし、
オイルが入っていると、それだけお肌に負担になり肌荒れを招いたり、老化を
早めかねません。

もし、美容液をつけてもドライなところがある方は、そこだけ美容液を重ねぬ
りするか、もう一段上の保湿液をぬればいいのです。

はじめからオイルの含まれたものをつけると、Tゾーンがオイリーになり、化粧
も崩れやすくなるのは当たり前です。

また、同じ美容液でもさっぱりタイプとかしっとりタイプなど種類がわけられ
ているものもありますが、季節やその日の状態、お肌のその日の状態など自分
で調節するのがベストの方法だと思いますよ。

しっとり感や保湿感を出すことは、現在の技術ではとても簡単なことです。
1回試しにつけたその場の感覚やキャッチフレーズや宣伝広告だけで決めては
いけません。

美容液を購入する際は、事前に保湿成分にオイルが入っていないか、表示指定
成分がはいっていないかなどを必ず調べてください。

基礎化粧品はお肌にダイレクトにつけるものです。
お肌自体を健康にすることまでも視野に入れた、トータルのケアでないとべた
べたつけるだけでは意味がありません。

あなたがいつも買う化粧品やさんでは、そのあたりまで十分考えてカウンセリ
ングし、商品を勧め、アフターフォローしてくれていますか?

そのあたりを十分考えた上で、選びケアしていかないと、トラブルが起こって
後で苦しむのは自分ですよ。

美容液にはもうひとつ大きな目的があります。
これについては次回お伝えいたしますね。

冬の乾燥、主婦湿疹(手湿疹)も乾燥のせい?

2001年2月9日

立春が過ぎ、春というのは名ばかりの寒さが続いていますね。今年は雪がすご
いですが、それに加えて、水が冷たくて、これは耐えられませんよね。

どうしても水仕事の多い主婦にとっては、いや0な季節ですね。

あかぎれやしもやけについてマガジンで以前ご紹介いたしましたが、
「主婦湿疹の対処法について教えてほしい」、「どうしても水を扱って手荒れ
が治りにくいので対処法を・・・」などのご質問がありました。

手の美しさは小説などでも美しさの表現に使われますし、女性にとって手がキ
レイというのは憧れですよね。ここにトラブルが生じると、しなやかさを失っ
て、かさかさしてしまって、顔のお肌の美しさが台無しになってしまいます。

そこで、今回は主婦湿疹(手湿疹)についてご紹介いたしますね。

まず、主婦湿疹とは何でしょう?
読んで字のごとく、主婦に見られる手の湿疹を一般的に主婦湿疹とよばれてい
て、皮膚が乾燥する程度のものから、赤いぶつぶつができたり、水ぶくれがで
きてかゆみが強いものまであるようです。

また、水仕事などを中止できないため治りづらく、アレルギーがある方は主婦
湿疹を生じやすいと言われています。

きっかけとしては洗剤による皮脂のとりすぎや化学的刺激、布をしぼったり皿
洗いなどの物理的刺激などが考えられますが、原因が1つでないことが多く、
また特定することは通常難しいようです。

さらに、手のひらは皮脂を分泌する皮脂線がないので、他の皮膚に比べて乾燥
しやすく、また治療に用いられる外用薬は、あくまでも症状を抑える治療に過
ぎないようです。

最も大切なのは、主婦湿疹を起こす原因となる水仕事などを改善することです!
いくら治療をしても、生活環境の改善がなければ絶対に主婦湿疹はよくなりま
せん。日常生活の工夫が必要です。

予防や対策としてよくいわれているのは、

1.手袋をして手を保護する。
2.洗剤を薄めてつけおき洗いをする。
3.冷たい外気に肌をさらさない。

などです。

特に洗剤にはテレビCMでよくあるように植物性など自然をイメージした商品
が多いですが、ほとんどのものが鉱物系の界面活性剤を使用して汚れを取るよ
うになっています。

ところで、合成洗剤が第一次世界大戦のときにドイツで戦車を洗うために開発
されたものだということをご存知でしょうか?

そのようなものを手で触れるわけですから、皮脂もとれて刺激からお肌を守れ
ないのも無理ないですよね。

主婦の方はどうしても素手で洗剤を扱うときがあると思いますが、そのときは
原液ではなくて薄めた洗剤を使いましょう!

また、洗剤自体、鉱物系の界面活性剤など使っていないものに変えることもい
いですよね。さらにシャンプーやそれに含まれる表示指定成分などの刺激も主
婦湿疹をひどくする原因のひとつですので注意しましょう。

手袋についてはゴムにかぶれることもあって、最初に薄い木綿の手袋を着用し
たほうがいいようです。紙にさわったり衣類や寝具などにさわるだけでこすれ
たり乾燥したりしますので家事の際は手袋を離さないようにするといいですよ。

夜中にかゆくなって無意識のうちに掻いて悪化させているケースもありますの
で、寝るときも綿の手袋をしましょう。

食器洗い機もいいですよ。でも、油っこいものはやっぱり洗わないといけなく
なりますが。。。

冬のスキンケア(化粧水の使用法)まちがってませんか?

2001年2月2日

明日は節分ですね。もう暦の上では春です。
バレンタインも近づいてプレゼントはどうしようかとみなさんワクワクしてい
ませんか?

さて、今回は先週お約束したとおり、冬のローションの使用法についてご紹介
いたしますね。

では早速ですが、化粧水のつけ方についての問題です。
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洗顔後、化粧水の使い方として正しいのは次のうちどれでしょう?
5つの中から正解と思うものを1つ選んでください。

1.少量を手にとり、うすくのばす。
2.油っぽいTゾーンは少なめにつける。
3.とにかくたっぷり使う。
4.しばらく時間をおいてお肌から皮脂が出てきたあとにつける。
5.コットンやパフを使ってすりこむようにつける。
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みなさん、わかりましたか?
では、1つずつ検証していきましょう。

まず、一番間違いだとわかりやすいのは5番だと思います。
これはマガジンご購読者ならご紹介していますのでおわかりですよね。
お肌にすりこんではいけませんよ。

すりこむとどうしてもお肌に摩擦が生じ、お肌を刺激していためたり、角質が
むくれあがりやすくなります。ですので5番は×です。

お肌にとって一番刺激の少ないのは自分の手です。ただ、手には雑菌がついて
いますのでよく洗ってからつけましょう。
でも、洗顔後とてもきれいになった手でつけますから大丈夫ですよね。

次に、皮脂が出てくるのを待っていると、お肌が乾燥しきってしまいますよね。
特に冬場はよくないですよね。ですので、4番は×。

さらに、水分と油分を混同している方が意外と多いですよ。みなさんは大丈夫
ですか?Tゾーンは油分の多いところですよ。水分は少ないですよ。

また、Tゾーンだけでなく、洗顔したところはどこも水分・油分ともに少なく
なっていますので、Tゾーンは多めにというのは関係ありません。
ですので、2番は×。

残りは1と3です。さあ正解はどちらでしょう?

これは、化粧水の目的を考えるとわかりやすいですよ。というのは、化粧水の
一番大きな目的は洗顔して失われた水分を補給することです!

特に、洗顔後の肌は皮脂がとられ、角質にある水分も蒸発しやすい状態になっ
ています。ですので、できるだけ早く水分をおぎなってあげることが大切です。

そのままにしておくと、お肌はどんどん乾燥して小ジワができてきます。
そして小ジワが大きなシワへとなったらたいへんですよ。水分はいつもたっぷ
りとおぎなっておきましょう!

特に乾燥しやすい冬場こそ水分補給が大切です。
洗顔後は水分も油分も少なくなっていますので、水分をたっぷり取りましょう!
正解は3です。

さらに、冬場乾燥がひどいときは、コットンに化粧水をたっぷりしみこませ、
気になる部分に305分くらいのせておく「保湿パック」をするとお肌がしっ
とりしますよ。ぜひやってみてくださいね。

また、化粧水をたっぷり補うことも大切ですが化粧品の添加物(特に防腐剤の
パラベンなど表示指定成分)が使い続けていくうちに蓄積されます。化粧水だ
けでなくお肌にダイレクトにつける基礎化粧品には充分注意してくださいね。”

冬のスキンケア(洗顔法)まちがってませんか?冬の洗顔!

2001年1月26日

ここのところ寒い日々が続いておりますが、風邪などひいていらっしゃいませんか?健康管理もそうですが、お肌管理にも気をつけましょう。

ところで、冬の乾燥肌の情報って多いですが、冬のオイリー肌の方のための情
報って少ないですよね。

今回は、乾燥肌の方もオイリー肌の方にも大切な「冬の洗顔のしかた」につい
てご紹介します!

最近は気温が低く湿度が下がって空気が乾燥していますね。
さらに気温が下がると新陳代謝が悪くなって皮脂の分泌が悪くなり、空気の乾
燥で角質の水分も蒸発し失われやすく、お肌が乾燥して、シワなどお肌の老化
へつながりやすくなります。

お肌は角質の水分量と皮脂膜という脂の膜で守られていることは、今までご紹
介したとおりですが、乾燥したお肌に目立つ小じわは乾燥がひどくなると大き
なシワになってしまいかねません。

でもご安心を。乾燥によるちりめんジワくらいならスキンケアでもとのハリの
ある状態に戻せますよ。これについてはいつかお話しますね。

また、冬でもTゾーンがべたつくという脂性の方も酸化した古い皮脂が残って
いる状態だと、冬でもお肌にとって負担となりよくありません。

スキンケアの基本はお肌の環境を整えることです。
お肌の状態を整えるためにはまず洗顔です。雑菌や汚れをうまく落としたあと、
ローションで水分補給しエッセンスで保湿してお肌の環境を整えることが大切
です。

「私は乾燥肌なので冬は特にお肌にやさしい弱酸性の洗顔料を使ってます」と
いう方がいらっしゃいませんか?

最近よくある「洗顔しても、お肌すべすべ」といった弱酸性の洗顔料は、
なんとなくお肌にやさしい気がして、ついつい買ってしまうという方も多いの
ではないでしょうか。

お肌は弱酸性だからといって弱酸性のものを使う必要はありませんよ。
皮膚には“ホメオスタシス”といって、常に一定の状態の保とうとする特質が
あって、わざわざ弱酸性のものを使わなくても皮膚自身の力で自然に弱酸性に
戻るようになっています。

弱酸性洗顔料はお肌がつるつるになったような感じがしますが、これは洗浄力
が弱く汚れが十分に落ち切れていなかったり、洗顔料自体がお肌に残っている
場合があり、ニキビやくすみなどの原因とも考えられます。

表面上、しっとり感やすべすべ感を出すことは、現在の技術ではとても簡単な
ことですよ。騙されないように選択の目を養うことが必要ですね。

また、「私はオイリー肌だからオイリー肌用の洗顔料を使ってます」という方
がいらっしゃいます。

オイリー肌の洗顔料は洗浄力が強くつくられています。汚れはよくとれてもそ
の分皮脂もとれ、お肌がかさつき、トラブルやお肌の老化を早めてしまいかね
ませんので、おすすめできません。
ニキビでお悩みの方でさえ、お肌に刺激が強すぎおすすめできません。

オイリー肌の方でもTゾーンはオイリーですが、頬まで脂ぎっているという方は
あまりいませんよね。

洗顔で大切なのは、きちんと汚れが落とせ、お肌に必要なうるおいがある程度
残るということです。冬の洗顔では特にそうです。そのために純石鹸主成分の
弱アルカリ洗顔料をおすすめします。

また、弱アルカリ洗顔をする際のポイントは、以下の3つです。

(1)洗顔に使うお湯は人肌くらいがいいです。(32度前後)
   熱すぎてもいけませんし、冷たすぎても落ちにくくなります。
   そして、すすぎをしっかりおこなってください。

(2)十分に泡立てる。泡立ちが悪いと洗顔の途中で泡が消えてしまい
   ますし、汚れがうまくとれません。

(3)ゴシゴシこするのではなく、桃を触るように軽くこするような感
   じで泡を転がします。親指以外の4本指でやわらかくというのが
   コツです。また、小鼻などは中指の先を使って、くるくる回すよ
   うにしていくとよく落とせます。

間違っていたという方、今日から洗顔法を見直してみましょう!

次回は冬のローションの使用法についてお伝えする予定です。

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