今回は洗顔時間についてお伝えいたします。
さて、女性が洗顔料の泡をお顔にたっぷりのせてその泡を
手でクルクルしているコマーシャルを見たことがありませんか?
そのコマーシャルを見たとき、その女性のお肌が赤くなっていた
のに気が付きました。撮影で洗顔料の泡を長い間のせていたの
でしょう。
このように、どんなに優しい洗顔料でもお肌に長くつけておくと
負担になります。
当社では、たっぷり泡立てた洗顔料が手と顔の間にあるという
感じで30秒以内の短時間でなで洗いをおすすめしております。
汚れをキレイに落とすために洗顔時間を長くした方が良いと単純に
思っている方も多いのではないでしょうか?
丁寧に洗顔しないといけないといって時間をかけて洗顔する方、
『丁寧』の意味を取り違えてしまわないように。
また、古い角質を落とそうと、スクラブタイプの洗顔料やクレンジ
ング、ピーリング等、強引な洗顔をされる方がいらっしゃいますが、
日本人の肌はとてもデリケート。お肌はとても敏感なのをお忘れなく。
洗顔料はやさしく落とせる弱アルカリ性タイプのもので、洗顔ネット
などを使ってしっかり泡立てるのがポイントです。きめ細かい泡は
古い角質を無理なく落としてくれます。
ところで、洗顔後突っぱるくらい汚れを落とした方がいいのでしょうか?
というご質問を受けることがあります。
ある程度つっぱり感がないと、汚れが残っている可能性がありますが、
洗顔後つっぱると皮膚が乾燥してシワシワになってしまいます。
また、洗顔中はお肌のバリア機能が低下して無防備になり、とても
危険な状態です。
洗顔後つっぱり感が気になる方はもう少し洗顔時間を縮めるか、
純石鹸主成分でオイルではない保湿成分を配合した皮脂をとり
過ぎないで、お肌に必要な潤いは残すように調整された洗顔料
のご利用をおすすめします。
皮膚の汚れは大きく次の2つに分類されます。
(1)皮膚から出る汚れ: 垢(古い角質) /皮脂 /汗
(2)外部からつく汚れ: ほこりやごみ /油性化粧品
上の汚れの中で、落ちにくいのは「皮脂」と「油性化粧品」です。
この汚れは水だけでは十分に落とせません。
そこで、洗顔料が必要になります。
ここで、よくあるのが弱酸性の洗顔フォーム。
お肌は弱酸性だから弱酸性フォームで洗った方が良い、と
単純に思っていませんか?
お肌が弱酸性という理由が洗顔料を弱酸性にする根拠になって
いるようですが、洗顔後は充分すすいで洗浄成分がお肌に残っ
てはいけません。
しかし、弱酸性洗顔料は水和性がよく、PH緩衝がないので
すすぎがおろそかになってもわからないことが多く、お肌に
残ることが多いのです。洗顔後のしっとり感は洗浄料が充分
落ちていないためだともいわれています。
このようになるとシミ・ニキビ・くすみなどの原因になりかねま
せん。
弱酸性の洗顔料は欧米の化粧品メーカーの考え方で、
洗顔料の泡立ち具合に起因します。
ヨーロッパ方面に行かれた方はよくご存じだと思いますが、
欧米は日本と違い硬水のところが多く、硬水の場合、金属
石鹸ができやすいため、泡立ちが悪くなり洗浄力がなくなり
石鹸としての役割が果たせなくなります。
その硬水による泡立ち不足を補うために合成石鹸(洗剤)が
できているのです。(これは様々なホームページで紹介されて
います)
しかし、日本の水道は軟水ですから、アルカリ性でもよく
反応し洗顔料の泡立ちは大変よく、汚れ落ちもいいのです。
また、皮膚にはホメオスタシスといって、常に一定の状態に
保とうとする特質があり、わざわざ弱酸性のものを使わなく
ても皮膚自身の力で自然に弱酸性に戻るようになっています。
お肌は弱酸性だからといって弱酸性のものを使う必要は
ないのです。
ただ、皮脂をとりすぎることがありますのでその場合は、洗顔料
の泡をのせる時間を15秒くらいに短くしたり、保湿成分を含んで
いる洗顔料を選ぶのも方法です。
突然ですが、スキンケアの基本は?
もちろん、洗顔です。
洗顔がうまくいっていないとニキビなどの肌トラブルにつながる
だけでなく、洗顔後のケアにまで影響します。
しっかり洗顔できていればスキンケアの半分はできていると
いっても過言ではありません。
洗顔についてのご質問や洗顔がうまくいっていないことによって
肌トラブルが引き起こされていると考えられるご相談をたくさん
受けております。
そこで、今回から具体的なケアの実践編として正しい洗顔に
ついてシリーズでお伝えしようと思います。
ご質問、ご相談はお気軽にメールして下さい。
まず、洗顔についてお伝えする前に皮膚の汚れにはどのような
種類があるかご存じですか?
大きく次の2つに分類されます。
(1)皮膚から出る汚れ: 垢(古い角質) /皮脂 /汗
(2)外部からつく汚れ: ほこりやごみ /油性化粧品
上の汚れの中で、落ちにくいのは「皮脂」と「油性化粧品」です。
通常、皮膚の汚れと考えてこすったりしている垢(古い角質)は、
正確には皮膚の汚れではありません。
無理にこすらなくても皮膚表面から自然にはがれ落ちます。
また、こすったりして無理に表面の角質を取り去るとその下の
未熟な角質が現れ、お肌がますます過敏になることがあります。
一度、こじらすとどうしてもその部位は癖になってしまい、その
部位が過敏になっていますので悪循環が生じやすくなるのです。
さらに必要以上に角質を落とすとお肌が乾燥し、老化が早くはじ
まりかねません。
日頃からやさしいものでやさしくお手入れする事が大切です。
顔専用のブラシなどがありますが、お肌に刺激の一番少ない
洗顔用具?は、自分の手です。
顔だけでなく敏感になっている部分はどこでもそうした方がいい
です。
次回に続く。
健康な素肌を育てるのは良い植物を育てるのによく似ています。
まず、土壌すなわち健康な素肌が育つための根本的な素肌環境
を整えることが必要です。
お肌が「ダメージを受けて過敏になっていたり」「お肌の老化が
すすんでいたり」「今までのケアや化粧品によって弱っていたり」・・・
このように素肌環境が乱れ、本来の機能が衰えている状態では
いくら水を与えても痩せた植物しか育たないのと同じで、いくら
お肌に有効な成分をつけてもキレイな素肌は育ちません。
基本的にお肌には種々の要因によってダメージを受けると、これを
修復して元に戻そうとする生理機能(恒常性維持機能)があります。
しかし、今までのスキンケアや、ご利用の化粧品、不規則な日常
生活、バランスの悪い食生活などによってお肌が敏感になり、
生理機能が衰えお肌が弱っていることがあります。
例えば、洗顔ではお肌をゴシゴシこすったり、洗浄力の強い石鹸
で洗顔したり、アミノ酸系の弱酸性洗顔料などを長期間お使い
ですと洗顔後にお肌を弱酸性に戻す生理機能がだんだん衰えて
素肌環境が乱れてきます。
また、オイルがたっぷりと含まれる化粧品を利用してオイルの
過酸化脂質化によるダメージを重ねたり、旧厚生省表示指定
成分を含む化粧品を長期間お使いですとお肌が敏感になり、
生理機能が衰えることもあります。
特に基礎化粧品はお肌にダイレクトにつけるので何年も使い続け
ていくと添加物によって、肌年齢にかなりの影響を及ぼしますので
ご注意ください。
旧厚生省表示指定成分などお肌に負担となるような成分の入って
いないものを最低限ご利用いただくことが必要です。
そして、健康な素肌が育つための素肌環境をつくるのには、それ
なりの時間が必要です。
植物が育つ土壌つくりのように、若々しいイキイキ健康な素肌を
育てる素肌環境をつくるのは一朝一夕とはいきません。
毎日のやさしいお手入れの積み重ねが必要です。
そして本来の素肌が育つ状態に戻してあげることで、有効成分が
どんどんお肌に働きかけます。
しかしながら、本来の素肌環境にしてあげれば、素肌に本来備わっ
ている生理機能(恒常性維持機能)により、最低限のケアで素肌は
自らダメージを修復しキレイな素肌を保とうとします。
これこそがキレイな健康素肌を保つ究極の秘訣です。
4月はスタートの季節。
新たにお手入れをはじめられた方も多いと思います。
そこで、今回はスキンケアの秘訣(一部ですが)をお伝えしたい
と思います。
さて、そもそもスキンケア(基礎化粧)とは何でしょう?
マガジンをご愛読いただいている方には以前お伝えしましたが、
スキンケアは英語で【skin care】。
「skin」は皮膚、肌。「care」は、世話、保護、管理といった意味が
あり、人や物が良い状態になるように必要なことをしてあげること。
すなわち、【skin care】=「お肌をより良くなるようにしてあげること」
です。
ただ、お肌は“すぐに”良い状態になるというわけにはいきません。
つけてすぐに改善すれば、それは薬、しかも劇薬です。
薬には副作用が必ずあります。
また、試しに使ったその場の感覚だけで、決して騙されてはいけ
ません。その場限りで表面だけをしっとりさせ、保湿感を出すこと
は、現在の技術ではとても簡単なことです。
大切なのは、根本からお肌を整えてあげることです。
植物に例えると分かりやすいと思います。
植物を育てるには、まず良い土壌が必要です。そのために
土地を耕し、良い肥料を与えて土の状態を改良していくことが
必要です。
農薬や化学肥料などを使っている土壌ならば、数年の歳月が
必要になります。
そして、良い土壌が出来て、ようやく種まきをし、水や栄養分を
やります。もちろん、土地にも肥料を与え続けます。
さらに、害虫を駆除し、除草をし、植物が育ちやすいように様々な
お手入れをします。
健康な素肌を育てるのもこれとよく似ています。
次週につづく。