永久保存版-過去の特集一覧

2002

あぶない!日常生活の中の紫外線!

2002年8月9日

最近、紫外線の害について以前に比べると意識が高まっていると思います。
特に海や山などアウトドアへ出かけたり、炎天下でスポーツをする時には
入念に日焼け止めを使って、帽子や長袖シャツなど紫外線対策をばっちり
されていることと思います。

しかし、日常生活の中ではどうでしょうか?
通勤、通学、お買い物、洗濯干し・・・ちょっとした時間だけなら大丈夫と
あまり紫外線を意識しない方、多いのでは?

ところが、紫外線はレジャーやスポーツの時ばかりに浴びるものではあり
ません。たとえすぐにお肌が黒くならない日常の弱い紫外線でも、毎日
浴びていますので、「ちりも積もれば山となる」ということわざもあります
が、お肌に蓄積され、老化は確実に進行します。

私たちは、ふだんあまり意識していませんが、今お肌に受けている紫外線
はお肌の細胞がしっかり記憶しています。紫外線は毎日浴び続けているの
ですから、その合計はかなりの量になるのです!

その点からいえば、レジャーの時よりむしろ日常生活の中での紫外線対策が
お肌の老化を大きく左右するといえるでしょう。

ところで、最近は紫外線をカットする上空のオゾン層がフロンガスなどで破壊
され減少傾向にあり、紫外線による影響が懸念されていることはご存知だと
思います。

特に、シミ・ソバカスや皮膚ガンの原因となるUVB量はオゾンに吸収される
程度により大きく変動します。

オゾン量は、春に多く秋に少ないという年間変動を示すのに対し、一方の
UVB量は8月にもっとも多くなるという報告がなされています。

量的にはシワ・たるみの原因となるUVAの方がはるかに多いのですが、
人体にはUVBが非常に危険であると考えられています。これは、波長の短い
紫外線ほどエネルギーが大きく、生体や物質に与える影響が大きいからです。

夏の昼間に5分間ほど直射日光を浴びた紫外線の害は、人の細胞1個の
DNAに約10万個の傷を負わせる量に相当するといわれています。

オゾン層破壊がますます進んでいる今、紫外線の害は深刻です。
怖いのはそれが肌にすぐに出てくるのではなく、あとからお肌にでてくると
いうことです。年をとるほど紫外線の害が蓄積されるので注意が必要です。

むやみに紫外線を浴びるのは危険です。この時期は紫外線が強く特に
危険です。紫外線をなるべく浴びない工夫をするよう心掛けましょう。

次週は意外と間違っている紫外線対策ウソ?ホント!をお送りいたします。

生理と素肌

2002年8月2日

生理の前や、体調が悪いと、すぐ肌に出てしまいます。
どんな体調や環境にも負けない強い肌になりたいですよね。

生理周期とお肌の状態とは密接な関係があります。
そこで、今回は生理とお肌についてお伝えしようと思います。

まず、生理周期を28日で4週に分けてみますと、一般的に次のような
傾向があります。

(1)1週目:生理の始まった週のお肌は敏感で徐々に乾燥気味に。
(2)2週目:お肌にハリやツヤがでて、お肌の調子がいい時期。
(3)3週目:排卵後は黄体ホルモンの量が増えはじめ、徐々に
       お肌が不安定に。
(4)4週目:黄体ホルモンの量がピークを迎え、皮脂の分泌や
       メラニンが活発に活動し、ニキビやシミなどトラブルが
       おきやすくなる。

このように生理前と生理中が一番お肌が不安定になります。

女性のからだには女性特有のリズムがあり、通常このリズムにのって、
女性としての機能をサイクルしています。しかし、通常でも不安定な上に
さらに、心や身体に何らかのトラブルが生じると、本来のリズムから少し
ずつ乱れていって肌トラブルへとつながってしまいます。

もちろん、日常生活を見直して改善していくことが大切です。心身のストレス、
環境の変化、無理なダイエット・・・思い当たることありませんか?

心と身体が共にバランスのとれた良い状態、健康な状態であることが、
お肌本来の機能がうまく働く最低条件です。バランスのとれた健康体でこそ、
お肌の機能もうまく働くのです。

健康体であるその上にスキンケアが必要になってきます。
お肌が不安定になる生理前後は特に洗顔と水分補充に注意しましょう。

スキンケアがうまく行ってないと皮膚が赤くなったり、かさついたり、
かゆくなることもあります。また、フケが増えたり、頭皮のかさつきや
かゆみなどが出ることもあります。

特に鼻の周りや額、耳の周りなどTゾーンと呼ばれる部位や、頭皮など
皮脂腺の多い部位は皮脂の分泌が増えてトラブルがおきやすくなって
いますのでしっかり洗顔を中心としたケアで清潔を保ちましょう。

さらに、かゆみがあるといってこれらを手で触るとひどくなったり、ニキビに
つながったりしますので注意しましょう。

洗顔ではやさしく落とせる弱アルカリ性タイプのものをおすすめします。
古い角質を無理なく落としてくれます。洗顔泡立てネットなどを使って
しっかりキメ細かい泡をつくるのがポイントです。

日本人の肌はとてもデリケート。さらに、生理前後のお肌はとても敏感な
のをお忘れなく。

最後に一言、生理前後のお肌の状態は心や身体のバランスを測るバロ
メーターですね。

20歳を過ぎたニキビ対策はこれっ!

2002年7月26日

先週、やっかいな成人型ニキビの原因についてお伝えしました。
今週は20代以降のニキビ対策についてお伝えいたします。

まず、スキンケアについてはお肌の環境を清潔に保つことが大切です。
ニキビケアの基本は洗顔です。ここは思春期のニキビ対策と同じです。
洗顔で余分な皮脂分を落としましょう。

ニキビ専用とうたった洗顔料には脱脂力が強いものがありニキビには
刺激が強いことがありますので注意して下さい。純石鹸主成分でお肌に
必要な潤いは残すように調整されたものをお使いいただくのも1つの手です。

そして、大切なのは、お肌を強くこすったりして刺激しないことです。洗顔料
はよく泡立てて、その泡でなでるように優しく汚れを落としましょう。
洗顔料での洗顔は1日2回で十分で、ぬるま湯で行いましょう。あまり洗い
すぎるとお肌に刺激となったり、角質の保湿が低下します。

また、年齢を重ねるとお肌は乾燥に傾きますが、お肌が乾燥していても
ニキビはできるということを忘れないようにしましょう。ここが思春期型の
ニキビと決定的に違うところです。しっかり水分補給、保湿を行いましょう。

すでにニキビができたお肌は傷みやすくなっています。ニキビを早く改善しよう
と新陳代謝を繰り返し、通常の再生周期よりも早く古い角質が剥がれ落ちます。
しかし、早くなる分、皮膚の機能も低下して敏感になっていますのでこのときも
水分補給や保湿ケアを怠らないようにして、しっかり外的刺激からお肌を
守りましょう。

美容液などをつけるとさらに毛穴に汚れがつまり、ニキビにつながると
勘違いされている方も多いですが、そうではありません。コラーゲンなど
ノンオイルの美容液でお肌を保護し、外的刺激からお肌を守り素肌環境を
整えていくことが大切です。

また、日常生活では顔への刺激をできるだけ避けることが大切です。
毛先がお肌に触れないヘアスタイルにしたり、意識して顔をさわらないように
することも大切です。無意識のうちに顔を手で触って、手についているアクネ
菌や雑菌がついてニキビにつながっているというケースは多いようです。
もちろんニキビ跡をつくらないよう、ニキビをつぶさないようにしましょう。

食生活では脂肪分だけでなく、糖分やアルコールは体内で中性脂肪に変え
られ皮脂の分泌につながりますのでとりすぎに注意しましょう。

また、ストレスがたまったり、夜更かしすると皮脂の分泌量が多くなったり、
ホルモンバランスが崩れたりします。不摂生の改善を心がけましょう。

お肌の働きに必要なタンパク質やビタミンB2、B6やCなどをとることが
必要です。レバー、魚、卵、納豆、海藻、野菜の煮物、ヨーグルトなども
よいでしょう。

このように20歳を過ぎたニキビ対策は、スキンケアと日常生活の改善が
基本になります。まずはお肌にやさしい正しいお手入れでお肌を外的刺激
から守り、規則正しい生活を心がけることが大切です。

ニキビは20歳を過ぎたら”吹き出物”?!

2002年7月19日

20歳を過ぎた女性にできる成人型ニキビを、青春のものと区別して
「吹き出物」と呼ぶ方がいらしゃいますが、20歳をすぎてもニキビは
ニキビ。同じものです。

ただし、皮脂分泌が活発すぎてできる思春期型に比べて違う点もあります。
肌タイプを見ると、脂性の方だけでなく、特別脂性でなくともニキビでお悩み
の方はたくさんいらっしゃいます。また一度できるとなかなか治りにくく、首
などにもできるといった、やっかいな傾向があります。

成人型ニキビは食生活や睡眠、消化器系の状態、ストレスやホルモンバランス、
化粧品やスキンケアなどいろいろな原因が絡み合い原因となっているようです。

特に毛穴に皮脂や古い角質などが詰り、皮脂の通り道がふさがり、毛穴に
潜むアクネ菌が増殖すると赤い化膿したニキビにつながって、ニキビ跡が
できやすくなってしまいます。

ニキビができやすい人は、(1)皮脂の分泌が活発である。(2)毛穴がふさがる。
(3)アクネ菌や雑菌が繁殖しやすくなっている。といった3要素を生じる状態が
皮膚や日常生活の中に潜んでいると考えられます。

まず、皮脂の分泌が活発になる原因として考えられるのが、ホルモンバラ
ンスの乱れやその影響が表れやすい体質などがあげられます。また、日常
生活では寝不足やストレス、高カロリーの食事が指摘されています。

疲れや睡眠不足、不規則な食生活などが続くと、自律神経のバランスが
崩れて、免疫力の低下やホルモン分泌の異常などをひき起こします。
これが便秘や生理不順などにつながり、ニキビができやすくなるのです。

次に毛穴がふさがる原因としては、様々な外的刺激で、毛穴の出口付近の
角質が厚くなることがあげられます。特に顔をいじる癖のある方は要注意です。
皮膚はとてもデリケートで、軽く触れるだけでも毛穴が硬くなってしまいます。

特に、脂性肌でなくともエアコンなどでお肌が乾燥すると、皮膚の角質層が
硬くなっていて毛穴が開きにくい状態になります。だれもが皮脂を分泌する
能力は基本的に持っているので、その皮脂が毛穴から出られず、中で詰まっ
てしまってニキビになってしまうという事があります。

そして、アクネ菌の増殖を招く皮膚環境です。皮脂分泌と毛穴のつまりとも
関連しますが、アクネ菌は脂肪を好み、酸素の少ない条件下でよく増殖します。
皮脂などで詰った毛穴はアクネ菌の増殖に絶好の環境になります。

アクネ菌は手や髪、耳や鼻の穴などに多く、それらを触った手で顔をさわること
は絶対に避けないといけません。

では、どのようなスキンケアがニキビ予防として有効なのでしょうか?
次回のマガジンでお伝えいたします。お楽しみに。

夏に負けないためのスキンケアケア7つのポイント

2002年7月12日

オイリーな季節、夏のスキンケアの落とし穴についてお伝えしてき
ました。どうしても夏になると汗が多くなり、皮脂の分泌が活発になり、
べたつきを感じやすくなりますよね。

汗を多くかくと、皮脂膜が流されてその働きが鈍り、細菌の感染と繁殖
がおこりやすく、それが原因でニキビなど皮膚疾患を招くことがあります。

そこで、夏に負けないケアのポイントをまとめてみたいと思います。

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<夏に負けないためのスキンケアケア7つのポイント>

1.紫外線対策は早めに。
  冬の間、紫外線が少ないことにより肌が白くなっていますので、
  特に紫外線の強い春先から夏にかけ紫外線の影響を受けやすく
  なっています。紫外線対策は1年中必要ですが、春先から夏に
  かけては十分すぎるほどに対策を行いましょう。

2.スキンケアトしてファンデーションを活用。
  ファンデーションをつけるだけでも紫外線をカットする効果は数倍
  上昇します。ファンデーションに含まれる酸化チタンなどの微粉末が
  紫外線を散乱します。

  日焼け止めの上にファンデをつけ、さらにおしろいで押えておくと
  より効果的です。日やけしやすいほお骨の高いところ、額、鼻すじを
  重点的につけましょう。

3.顔だけでなく、首や手も。
  顔もそうですが首筋や手などを見ると年齢がはっきりわかりますよね。
  首や手なども日焼け止めでしっかり予防。ショートヘアの人は、首や
  肩の日やけにも注意しましょう。
  
4.日中のケアはこまめに。
  皮脂を脂取り紙やティッシュで取る方が多いですが、これでは汗と脂と
  ホコリで汚れたお肌に汚れを残すことになり、肌トラブルの原因になって
  しまいます。

  オイルフリーのローションをスプレーし、そのあとティッシュで軽く押す
  ようにしてふき取ると素肌環境も整い効果的です。
  そのあと、UVとファンデを上からつけて化粧直しを行いましょう。
  
5.夜のケアをしっかりと。
  紫外線を浴びたお肌は乾燥しています。化粧水・美容液などでしっかり
  素肌環境を整え、新陳代謝を促しましょう。

6.美も食が大切です。
  ビタミンE(穀類・豆類)は抗酸化作用により過酸化物質の生成を抑え、
  皮膚の真皮の代謝を促します。また、同じ抗酸化物質のβカロチン
  (かぼちゃ、にんじん)はビタミンEの50倍も強い抗酸化作用を持つことが
  分かっています。

  しかし、スキンケアにはどの栄養素も不足しないようにすることが大事です。
  バランスのとれた食生活は紫外線対策にもなります。

7.1日の疲れはその日のうちに。
  むし暑さや紫外線でお肌だけでなく身体も心も疲れがちになります。
  ぬるめのお湯に腰から下を浸し(半身浴)をしたり、コットンパックなどで
  身体とお肌の1日の疲れをその日のうちに取り去りましょう。

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皮脂分泌量の多い夏はお肌が潤っていると勘違いしやすく、ケアを怠って
いると肌トラブルが起こりやすいのでご注意くださいね。

もちろん、女性だけでなく男性の方も夏のお肌はこまめにケアすることを
おすすめします。

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