最近、紫外線の害について以前に比べると意識が高まっていると思います。
特に海や山などアウトドアへ出かけたり、炎天下でスポーツをする時には
入念に日焼け止めを使って、帽子や長袖シャツなど紫外線対策をばっちり
されていることと思います。
しかし、日常生活の中ではどうでしょうか?
通勤、通学、お買い物、洗濯干し・・・ちょっとした時間だけなら大丈夫と
あまり紫外線を意識しない方、多いのでは?
ところが、紫外線はレジャーやスポーツの時ばかりに浴びるものではあり
ません。たとえすぐにお肌が黒くならない日常の弱い紫外線でも、毎日
浴びていますので、「ちりも積もれば山となる」ということわざもあります
が、お肌に蓄積され、老化は確実に進行します。
私たちは、ふだんあまり意識していませんが、今お肌に受けている紫外線
はお肌の細胞がしっかり記憶しています。紫外線は毎日浴び続けているの
ですから、その合計はかなりの量になるのです!
その点からいえば、レジャーの時よりむしろ日常生活の中での紫外線対策が
お肌の老化を大きく左右するといえるでしょう。
ところで、最近は紫外線をカットする上空のオゾン層がフロンガスなどで破壊
され減少傾向にあり、紫外線による影響が懸念されていることはご存知だと
思います。
特に、シミ・ソバカスや皮膚ガンの原因となるUVB量はオゾンに吸収される
程度により大きく変動します。
オゾン量は、春に多く秋に少ないという年間変動を示すのに対し、一方の
UVB量は8月にもっとも多くなるという報告がなされています。
量的にはシワ・たるみの原因となるUVAの方がはるかに多いのですが、
人体にはUVBが非常に危険であると考えられています。これは、波長の短い
紫外線ほどエネルギーが大きく、生体や物質に与える影響が大きいからです。
夏の昼間に5分間ほど直射日光を浴びた紫外線の害は、人の細胞1個の
DNAに約10万個の傷を負わせる量に相当するといわれています。
オゾン層破壊がますます進んでいる今、紫外線の害は深刻です。
怖いのはそれが肌にすぐに出てくるのではなく、あとからお肌にでてくると
いうことです。年をとるほど紫外線の害が蓄積されるので注意が必要です。
むやみに紫外線を浴びるのは危険です。この時期は紫外線が強く特に
危険です。紫外線をなるべく浴びない工夫をするよう心掛けましょう。
次週は意外と間違っている紫外線対策ウソ?ホント!をお送りいたします。