20歳を過ぎた女性にできる成人型ニキビを、青春のものと区別して
「吹き出物」と呼ぶ方がいらしゃいますが、20歳をすぎてもニキビは
ニキビ。同じものです。
ただし、皮脂分泌が活発すぎてできる思春期型に比べて違う点もあります。
肌タイプを見ると、脂性の方だけでなく、特別脂性でなくともニキビでお悩み
の方はたくさんいらっしゃいます。また一度できるとなかなか治りにくく、首
などにもできるといった、やっかいな傾向があります。
成人型ニキビは食生活や睡眠、消化器系の状態、ストレスやホルモンバランス、
化粧品やスキンケアなどいろいろな原因が絡み合い原因となっているようです。
特に毛穴に皮脂や古い角質などが詰り、皮脂の通り道がふさがり、毛穴に
潜むアクネ菌が増殖すると赤い化膿したニキビにつながって、ニキビ跡が
できやすくなってしまいます。
ニキビができやすい人は、(1)皮脂の分泌が活発である。(2)毛穴がふさがる。
(3)アクネ菌や雑菌が繁殖しやすくなっている。といった3要素を生じる状態が
皮膚や日常生活の中に潜んでいると考えられます。
まず、皮脂の分泌が活発になる原因として考えられるのが、ホルモンバラ
ンスの乱れやその影響が表れやすい体質などがあげられます。また、日常
生活では寝不足やストレス、高カロリーの食事が指摘されています。
疲れや睡眠不足、不規則な食生活などが続くと、自律神経のバランスが
崩れて、免疫力の低下やホルモン分泌の異常などをひき起こします。
これが便秘や生理不順などにつながり、ニキビができやすくなるのです。
次に毛穴がふさがる原因としては、様々な外的刺激で、毛穴の出口付近の
角質が厚くなることがあげられます。特に顔をいじる癖のある方は要注意です。
皮膚はとてもデリケートで、軽く触れるだけでも毛穴が硬くなってしまいます。
特に、脂性肌でなくともエアコンなどでお肌が乾燥すると、皮膚の角質層が
硬くなっていて毛穴が開きにくい状態になります。だれもが皮脂を分泌する
能力は基本的に持っているので、その皮脂が毛穴から出られず、中で詰まっ
てしまってニキビになってしまうという事があります。
そして、アクネ菌の増殖を招く皮膚環境です。皮脂分泌と毛穴のつまりとも
関連しますが、アクネ菌は脂肪を好み、酸素の少ない条件下でよく増殖します。
皮脂などで詰った毛穴はアクネ菌の増殖に絶好の環境になります。
アクネ菌は手や髪、耳や鼻の穴などに多く、それらを触った手で顔をさわること
は絶対に避けないといけません。
では、どのようなスキンケアがニキビ予防として有効なのでしょうか?
次回のマガジンでお伝えいたします。お楽しみに。