先週、やっかいな成人型ニキビの原因についてお伝えしました。
今週は20代以降のニキビ対策についてお伝えいたします。
まず、スキンケアについてはお肌の環境を清潔に保つことが大切です。
ニキビケアの基本は洗顔です。ここは思春期のニキビ対策と同じです。
洗顔で余分な皮脂分を落としましょう。
ニキビ専用とうたった洗顔料には脱脂力が強いものがありニキビには
刺激が強いことがありますので注意して下さい。純石鹸主成分でお肌に
必要な潤いは残すように調整されたものをお使いいただくのも1つの手です。
そして、大切なのは、お肌を強くこすったりして刺激しないことです。洗顔料
はよく泡立てて、その泡でなでるように優しく汚れを落としましょう。
洗顔料での洗顔は1日2回で十分で、ぬるま湯で行いましょう。あまり洗い
すぎるとお肌に刺激となったり、角質の保湿が低下します。
また、年齢を重ねるとお肌は乾燥に傾きますが、お肌が乾燥していても
ニキビはできるということを忘れないようにしましょう。ここが思春期型の
ニキビと決定的に違うところです。しっかり水分補給、保湿を行いましょう。
すでにニキビができたお肌は傷みやすくなっています。ニキビを早く改善しよう
と新陳代謝を繰り返し、通常の再生周期よりも早く古い角質が剥がれ落ちます。
しかし、早くなる分、皮膚の機能も低下して敏感になっていますのでこのときも
水分補給や保湿ケアを怠らないようにして、しっかり外的刺激からお肌を
守りましょう。
美容液などをつけるとさらに毛穴に汚れがつまり、ニキビにつながると
勘違いされている方も多いですが、そうではありません。コラーゲンなど
ノンオイルの美容液でお肌を保護し、外的刺激からお肌を守り素肌環境を
整えていくことが大切です。
また、日常生活では顔への刺激をできるだけ避けることが大切です。
毛先がお肌に触れないヘアスタイルにしたり、意識して顔をさわらないように
することも大切です。無意識のうちに顔を手で触って、手についているアクネ
菌や雑菌がついてニキビにつながっているというケースは多いようです。
もちろんニキビ跡をつくらないよう、ニキビをつぶさないようにしましょう。
食生活では脂肪分だけでなく、糖分やアルコールは体内で中性脂肪に変え
られ皮脂の分泌につながりますのでとりすぎに注意しましょう。
また、ストレスがたまったり、夜更かしすると皮脂の分泌量が多くなったり、
ホルモンバランスが崩れたりします。不摂生の改善を心がけましょう。
お肌の働きに必要なタンパク質やビタミンB2、B6やCなどをとることが
必要です。レバー、魚、卵、納豆、海藻、野菜の煮物、ヨーグルトなども
よいでしょう。
このように20歳を過ぎたニキビ対策は、スキンケアと日常生活の改善が
基本になります。まずはお肌にやさしい正しいお手入れでお肌を外的刺激
から守り、規則正しい生活を心がけることが大切です。