先週お伝えいたしましたが、曇りの日でも紫外線は日焼けする
には十分な量が降り注いでいます。
どんな天気であろうとも1年中紫外線対策は欠かせません。
紫外線は細胞のDNAを傷つけることがわかっています。少しなら
これも修復されるのですが、紫外線を長年繰り返し浴びることで
DNAの傷が蓄積され、お肌本来の機能を果たせなくなっていき
ます。
それがシミやシワといった光老化と言われるもので、最悪の場合
は皮膚ガンにつながってしまうのです。
また、すでにあるシミやシワも紫外線を浴び続けることによって
ますます悪化してしまいます。
たとえメイクや日焼け止めをぬっていても、汗や皮脂でよれたり
流れてしまいますので203時間おきに塗りなおさないと紫外線
遮断効果はそれほど期待できません。
この時期に肌荒れでお悩みの方が見受けられますが、大きな
要因の一つにこのような“日焼け”が挙げられます。
日焼けするとお肌が乾燥してカサカサになり、皮膚の細胞が損傷を
受けてヒリヒリしたり炎症を起こしたりします。
いつも使っている化粧品をお肌につけるとヒリヒリしたり痛みを感じ
たりすることがあれば要注意です。
紫外線のUV-Bはお肌の奥まで届いて少しずつ細胞が傷つけられて
いきますので、その後ケアをしたからといって紫外線の影響は避け
られません。
むやみに紫外線を浴びるのは危険です。この時期は紫外線が強く
特に危険です。紫外線を浴びないように工夫しましょう。
そして、朝は日焼け止めを塗る、夜は基礎化粧で日焼け後のフォロー
をしっかりするなどの基本的な紫外線対策やスキンケアを欠かさず
毎日積み重ねましょう。
その毎日の積み重ねが若々しい健康素肌につながっています。
あなたの紫外線対策、スキンケアは万全ですか?
蒸し暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回、曇りの日の日焼けについて下記のようなメールをいた
だきましたのでご紹介いたします。
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はじめまして。早速ですが相談させて下さい。
実は昨日、曇って小雨も時折パラついていたのでこれなら
大丈夫と思い、 いつもならつける日焼け止めをつけないで
外出しました。
午後1時から3時間程度だったのですが、帰宅してみて、さあ
顔を洗おうと鏡をみると露出していた腕や肩が日焼けして赤く
なっていました(T_T)
本当に後悔しています。どうケアしたらいいでしょう?
良きアドバイスお願いします。
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この時期の紫外線をあまく見ていたようですね。
このようなご相談をいくつもいただいております。
最近、晴れた日の陽射しが強く感じることがあると思います。
6月20日前後は夏至ですが、夏至は太陽の高度が最も高く
なり、昼間の時間が最も長い時です。そのため夏至前後の
この時期の紫外線は最も強くなります。
ところが、夏至のころは、日本のほとんどの地域が梅雨にあた
ります。そのため紫外線を強く感じにくいのです。
ただ、晴れの日はもちろん、曇りや雨の日でも紫外線は降り
注いでいます。
曇りの日も紫外線がないのではなく日光量が少ないために
わかりにくいだけなのです。
あなたも油断して日焼けしてしまった・・・なんてことがないよう
毎日しっかり紫外線対策を行いましょう。
次週、紫外線とシミ・シワについてお伝えいたします。
お肌がべたつきやすい季節、いつもは乾燥肌の方もこの時期は脂性肌になったのかな?と思うくらい、Tゾーンなどが部分的に
オイリーになることがよくあるのではないでしょうか。
日中、少しでも汗をかくと同時に皮脂も分泌されるため、テカったり
化粧が崩れがちに・・・
そこで、テカリやべたつきをなくそうと、クレンジングなどで激しく
洗顔したり、洗浄力の強い洗顔料やスクラブ洗顔などをされて
いる方がいらっしゃいます。
お肌に負担の強いケアは、オイリーな方でなくともそれに反応
してますます皮脂の分泌が盛んになってしまいかねません。
洗顔だけではメイク汚れはとれていないのでは?とご不安に
なる方がいらっしゃるかと思います。
特に今まで習慣的にずっとクレンジングを使い続けていますと、
不安ですよね。
しかし、通常のメイクでしたら洗顔だけで汚れを落とすことが
できます。2度洗いすると十分落とすことが可能です。
お肌に負担をかけないで一番お肌にやさしい洗顔法は、純石鹸
の泡でなで洗いする方法です。
皮脂や化粧品などの落ちにくい汚れ成分はほとんどが脂(油分)
です。
それらの脂をやさしく取り除くには化学的なやり方と物理的な
やり方の組み合わせが必要です。
化学的なやり方は前述の純石鹸の泡で、それに物理的なもので
一番お肌に優しいものを利用して洗顔するのです。
それはズバリあなた自身の手です。
純石けん主成分の洗顔料をたっぷりと泡立て、その泡で包み込む
ように自分の手でなで洗いする。コレをおすすめします。
ただ、マスカラやウォータープルーフタイプの化粧品など一部の
化粧品はほとんど鉱物系のオイルを使っていて、どんな洗顔料を
使ってもお肌に残り蓄積されやすく、お肌に負担となります。
洗顔で落ちないメイク商品はお肌への負担が大きくあとあと
お肌の状態へ大きく影響いたしますので、お肌が敏感な方の
ご利用はおすすめできません。
全国的に梅雨に入り、福岡では蒸し暑くなってきました。
こう蒸し暑くなると汗をかいて、化粧水を使う機会が増えると
思います。
化粧水について多くのご質問を承っています。
よくご相談いただくのが、化粧水の使用量です。
個人差がありますが、化粧水の場合アゴからしたたるくらい
つけるのが理想的だと言われています。
また、化粧水だけでなく様々な化粧品の使用量について
ご質問をいただいてます。
季節や肌質などでも個人差があると思いますが、目安として
スキンケア後、頬が手のひらに吸い付くくらいだといいですね。
そのくらいですとお肌のうるおいがある状態になっていると言え
ます。
ただ、手のひらを頬につけたときにべたべた感が強いのはつけ
過ぎだと考えられます。頬に手のひらをつけ頬が吸い付かない
のは乾燥しています。
また、お肌を引きしめる化粧水のつけ方について、多くの
ご相談をいただいてます。
よくひきしめ効果をうたった収れん化粧水がありますが、たい
ていの化粧水には毛穴を引き締める作用(収斂作用)のある
成分が含まれていると思います。
しかし収れん成分といっても毛穴を引き締める効果は数時間と
短時間で長くは続きません。
毛穴を引き締めるには化粧水をつける際に軽くパッティングする
ことをおすすめします。
パッティングにはクーリング効果といってお肌を冷やし、ほてりを
押さえ、毛穴が少し閉まり、皮脂の分泌を少しですが押さえる
効果があります。
もちろん、これもずっと長く続く効果ではありませんので、毎日の
ケアで繰り返すことが必要です。
また、化粧水はお顔だけでなく手、首、頭皮など身体全体に
ご利用いただくといいですよ。
毎日のやさしいケアの積み重ねが健康素肌を保持することに
つながっています。
本格的な夏に向けて、毛穴トラブルが増加しているようです。
皮脂の分泌が活発になると毛穴が開き気味になり、毛穴に
様々な汚れがたまることでニキビや黒ずみなどの毛穴トラブ
ルが引き起こされやすくなります。
それを防ぐためには、洗顔を中心としたスキンケアで毛穴の
汚れを落とすことが大切です。
ところで、黒ずみやニキビでお悩みの方が「石けんで顔を
洗うと石けんカスが毛穴に詰まってニキビや黒ずみができる
のでは?」と質問されることがあります。
しかし、普通に洗顔が行われていれば、石けんカス等は
毛穴などに残りません。
石けんは洗浄力が優れていますので、しっかり泡立てて
なで洗いすれば毛穴の汚れは落ちやすいと言えます。
石けんカスではなく、むしろ洗浄がうまくいっていなく、皮脂・
古い角質・メイクなどの汚れがうまく落ちていないと毛穴の
黒ずみや角栓、にきびにつながりやすくなるのです。
また、このような皮脂トラブルは食生活や睡眠、消化器系の
状態、ストレスやホルモンバランスなどいろいろな要因が絡み
合い、皮脂の分泌を盛んにすることが原因となっています。
黒ずみやニキビ等でお悩みの方はこの機会に洗顔を中心と
したスキンケア、そして日常生活について見直してみてください。
また、お肌の毛穴は頭皮などと違って、皮脂は奥の方まで
詰まっています。
トラブルをすぐに改善したくて、これを無理に毛穴パックなどで
取ろうとする方も多いのでは?
気持ちはわかりますが、毛穴パックなどで取ろうとしても全部は
とれません。皮脂は奥の方までありますので毛穴パックで取る
には、まわりの角質をはぎ取るくらいの力が必要になります。
また、手で押し出したりすると様々なトラブルに発展しやすい
ので、なるべく触らないようにしましょう。
特に、日本人の肌の角質層の厚さは欧米人より、薄くデリケート
にできていて敏感ですので、後々後悔しないためにもスキンケア
には十分な注意が必要です。