永久保存版-過去の特集一覧

2005

刺激と肌

2005年9月16日

お肌に刺激や負担をかけるのは良くないとよく耳にします。

お肌に刺激や負担をかけることがなぜいけないのか、今回いっしょに
考えてみましょう。

まず、皮膚の同じ部分に繰り返し刺激が加わるとどうなるかわかりますか?

わかりやすいトラブルとして、タコやウオノメがあります。

これらは足によくみられるトラブルですが、皮膚に繰り返し刺激が加わると
皮膚は硬くなっていきます。角質肥厚ともいいますが、ペンダコもそれに
あたります。

では、なぜそのようになるのでしょう?

これは、もともと皮膚の自己防御反応なのですが、皮膚を厚くすることで
外的刺激から皮膚を守ろうとしているのです。

しかし、これはタコやウオノメだけに限ったことではありません。

現代の環境はさまざまな刺激によってバリアを持たざるを得ない環境に
なっています。

特に顔のお肌は身体に比べ薄く敏感で、体調や精神的なもの、排気ガス、
空気中のごみ、細菌などによる刺激、気候、気温、湿度によってもダメージ
を受けています。

そのため、刺激を受け続けるとお顔の角質も肥厚して、ゴワゴワしたり
毛穴が目立ったり、肌が硬くなった感じがしてきます。

このとき、皮膚は早急に対応すべく、急激に角質を厚くしていきます。

ターンオーバー(お肌の新陳代謝)という言葉を聞いたことがあると思い
ますが、お肌は何日で代謝するかおわかりでしょうか?

あるデータでのターンオーバーの平均値は、20歳代で28日、30歳代で
40日、40歳代で50日となっています。

過度な刺激によって、このターンオーバーに必要な時間を急激に上回る
速度で代謝しリズムを崩した結果、軟弱で不完全な角質となってしまう
のです。

このようにしてできた角質は、いわば品質の悪いもので、その機能も低
下し、本来の役割が十分果たせなくなっています。

お肌にはこのような種々の要因によってダメージを受けると、これを修復
して元に戻そうとする生理機能(恒常性維持機能)があります。

生理機能が低下することによって、肌トラブルにつながりやすくなって
しまうのです。

また、今までのスキンケアによってお肌が敏感になり、お肌を怠けさ
せていたというわけではありませんが、生理機能が衰えお肌が弱って
いることもあります。

例えば、お肌をゴシゴシこすったり、洗浄力の強い石鹸で洗顔したり、
アミノ酸系の弱酸性洗顔料を長期間お使いですと洗顔後にお肌を弱酸
性に戻す生理機能がだんだん衰えてそのようになってきます。

間違ったスキンケアによる刺激は毎日積み重ねることによって、肌年齢
に大きな影響を及ぼします。

また、オイルや厚生省表示指定成分を含む化粧品などを長期間お使い
ですとお肌が敏感になり、機能が衰えることもあります。

大切なのはこれらのお肌に刺激となる要因を排除するために日常生活を
規則正しいものにすると同時にスキンケアもお肌に優しいものに変えて
それを毎日根気強く続け、素肌環境を整えていくことです。

肌の季節は暦よりも少し早めにやってくる

2005年9月9日

日本はほぼ温帯に位置し、春夏秋冬、いわゆる四季がハッキリしている
といわれています。

しかし、私たちのお肌はその変化をあまり敏感に感じとっていないようです。

たとえば、二十四節気。春分や秋分、夏至、冬至など季節の節目を表す
言葉がありますよね?この二十四節気は、冬至を起点として1太陽年を
24等分したものです。

今年は立秋が8月7日、この日から暦の上では秋。でも一年で一番暑い頃
ですよね。

一昨日の9月7日は白露といって、秋が本格的になり、野の草に露がつき、
朝夕は心地よい涼風が吹き、いくぶん肌寒さを感じさせるときらしいので
すが、まだまだ暑いですよね。こちら福岡では日中は蒸し暑くてたまりま
せん。

あなたは季節と気温に「ずれ」があるな?と感じることありませんか?

紫外線についても感覚的な「ずれ」がありますよ。

夏至(6/20ごろ)から2ヶ月がすぎた8月20日ごろは夏休みも終わろうと
いう残暑厳しい時期でいかにも夏だなと感じます。

そして、夏至の2ヶ月前、4月20日ごろはゴールデンウィーク前で東北・
北海道では桜が咲く時期です。

しかし、8月20日ごろと4月20日ごろは、地域によっても差がありますが
紫外線量で言うとほぼ同じくらいなのです。

このように日本特有の季節に対する印象と、現実とには「ずれ」があります。

特にお肌で言えば、「お肌の季節は暦よりも少し早めにやってくる」と
考えていた方がいいのです。

ですから、早め早めケアが大切なのです。

先ほどの例で言えば、4月20日の段階では紫外線対策はすでに始めて
おかなければ日焼けしてしまい、8月の終わり頃からは早めに秋のケアを
始めておくことが大切ということです。

それでなくとも、この時期のうるおいは錯覚で、実は汗の蒸発やエアコン
によってお肌は砂漠のような環境にあります。

そのままにしてしまうと、天然ベール(皮脂膜)が少なくなっているので
お肌の生理機能が衰え、外からの様々な刺激に弱くなり、シミや吹き出
物、肌荒れといったトラブルにつながりやすくなります。

さらにこのような状態が続くと、冬に向けてお肌が乾燥しやすい素肌環境
を作ることになります。冬に乾燥してしまう方は、ここに落とし穴があること
が多いのです!

観念的な季節感ではなく、お肌に応じた現状をハッキリと見きわめて
対処するスキンケアの知恵が、美容にはとても大切です。

SPF

2005年9月2日

9月になりましたが、まだまだ日焼けするには十分の紫外線量があります。

日焼け止めについても、たくさんのご質問を承っております。
そこで、よくあるご質問とその回答を掲載してみました。参考になれば
幸いです。

*0*0*1.SPF値が高いと紫外線カット力も高くなる?*0*0*0*0*0*0*0*0*

SPFは紫外線B波を遮る効果の度合いを示しています。お肌が赤くなる
日焼けが始まる時間を、日焼け止めをつけることで、何倍に延ばすこと
ができるかを数字で示しています。

平均的な日本人の場合、真夏の午後の日差しで、平均20分ほどで
お肌が赤くなり始めるといわれています。

SPF15の日焼け止めを使うと20分×15=5時間、すなわち5時間効果
が持続するということです。

SPF値が高いと、より長い時間紫外線をカットできるということであって、
紫外線をより多くカットするということではありませんのでご注意ください。

*0*0*2.日焼け止めの落ちやすさ *0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*

一般的に日焼け止めのSPF値 が高いと粘性が増し伸びが悪く、何度も
洗顔しないとお肌に残りやすくなり、それだけお肌にかかる負担も大きく
なります。

日焼け止めのSPF値と落ちにくさは比例し、SPF値の大きいものはお肌
がかさついたり、お肌に残ったり、クレンジングやメイク落としでお肌を
傷つけたりといったトラブルを引き起こしやすくなります。

SPF50+、PA+++の物を使いつづけて、お肌が乾燥してきたという
話はよく耳にします。

*0*0*3.たっぷりつけたほうが効果がある?*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*

日焼け止めをたっぷりつけたからといっても化粧崩れと同じように、時間
が経つと皮脂や汗で流れたり、ムラになったりします。

ですので、SPF値が高いものよりも、SPF15030前後のものを203時間
おきに塗り直したほうが効果的ですよ。使用方法に従い、適量をご利用
ください。

また、それくらいのものでしたらクレンジングを使用せずとも、弱アルカリ性
の洗顔料でダブル洗顔すればじゅうぶん落とせます。

*0*0*4.子供の紫外線対策 *0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*

紫外線対策は子供の頃からしっかり行っておきましょう。
海水浴、プール、クラブ活動などにより生まれてから十代後半までに
一生涯で浴びるであろう紫外線の半分以上の量を浴びているとも
いわれています。

紫外線の浴びすぎはお肌の状態に影響があるだけでなく、身体の発育
にも影響があるそうです。

以前は母子手帳に日光浴をという記載があったのですが、紫外線による
様々な影響が問題となっているため1998年以降削除されているほどです。

子供はお肌も弱いので、旧厚生省表示指定成分等、お肌に負担が大きいと
思われる成分が入っていないものを最低限選ぶことも大切です。

*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*0*

以上、日焼け止めについてよくあるご質問とその回答を掲載してみました。
日焼けはお肌に大敵です。冬でも日焼けするのに十分の紫外線量があり
ます。美肌を保つためにも1年中紫外線対策をしっかり行いましょう。

子供が大人の化粧品を使っていいの?

2005年8月26日

近年、小中高校生が化粧品を使うのが当たり前のようになっております。
それに比例して肌トラブルのお悩み、ご相談が増えております。

その中に次のような質問があります。

『子供が大人用の化粧品を使ったら将来肌がボロボロになるって聞いた
のですが本当ですか?』

『子供が化粧品を使うとお肌を怠けさせてしまうのでは?』

まず、化粧品というのが、基礎化粧品を指すのか、メイク化粧品を指すのか、
という問題があります。

化粧品は悪いと言われますが、毎日のスキンケアは欠かせませんよね。

一般的に皮脂の分泌が盛んな年代ですし、お肌も未熟ですので皮脂汚れを
しっかり落として清潔を保っておくことが大切です。

この年代で一番多いトラブルの一つがニキビ。顔を油っぽくしたためニキビに
つながっているケースが多いですので、極力、顔を油っぽくしないように清潔
に保ちましょう。

メイクについては年齢的にもお肌に負担になることが考えられます。
一般的にお顔は身体に比べ皮膚が薄く弱く、年齢的にも大人と比べ刺激に
敏感だと思われます。

油取り紙で皮脂をとっている光景をよく目にしますが、油取り紙を使用する
際はこすったり、押しすぎたりしないように注意しましょう。必要以上に何回も
とっていたら、刺激となり、様々なトラブルにつながりかねません。

あとあと後悔しないためにもお肌に負担をかけすぎることはやめて、
お肌をやさしく守るスキンケアを行いましょう。

また、子供が化粧品を使う際のトラブルとして、お肌を怠けさせる?とかそう
いうことではなく、いろいろなことをしすぎてお肌に必要でないことまでする
ことによってお肌に負担となったり、刺激となったりすることがあります。

たとえば、ゴシゴシ洗顔したり、毛穴パックや油取り紙を繰り返したり、
オイリーなのに乳液やクリームをたっぷりつけたり・・・

それによって、お肌の機能が逆に弱ってしまうことがあります。

お肌には種々の要因によってダメージを受けると、これを修復して元に
戻そうとする生理機能(恒常性維持機能)がありますが、この生理機能
が衰えお肌が弱ってしまうのです。

これらを踏まえた上で、『では成長期の場合はどんな化粧品を使えば
いいのでしょうか?いろいろあって分からなくて…。』という質問があり
ます。

極端に乾燥しているとかトラブルがあるということでなければ、年齢的にも
洗顔と化粧水でケアされるのがよろしいかと思います。
もちろん、紫外線対策は忘れずに。

お肌の夏ばて

2005年8月19日

何もしていなくても、じとーっと汗が出てくるような蒸し暑さ。それに加えて
強烈な紫外線、身体を冷やしすぎる冷房、そして冷たい飲み物など・・・
身体にとってはかなり苛酷な季節。

それは、お肌にとっても同じこと。

 『夏になると肌に疲れがでやすくなります。これって「夏ばて」なの
  でしょうか?』

同様の質問をたくさん受けていますが、夏に起こりやすい身体の不調は、
すべて夏バテと呼ばれます。

ですから、夏にでるお肌の不調も夏バテといっていいでしょう。

お肌の夏バテの主な症状といえば、

 1.いつもより肌がくすんでいる、目の下にクマが出ている。
 2.なんだか張りや艶(つや)がない。
 3.夏なのに肌がカサカサしている。
 4.なんとなく肌がごわごわ、ざらざらしている。
 5.肌荒れがおきやすい。

特に洗顔する際、頬を触ったときに、いつもよりなんだかざらついていると
いった感触があると要注意。

日中は皮脂がどんどんでてきてベタベタして気持ち悪いくらいなのに、洗顔
後はいつもよりもつっぱって乾燥するというアンバランスな状態も起きたりし
ます。

これらは暑さによる食欲不振、栄養不足。そして寝苦しくて熟睡できない
ことによる睡眠不足。身体やお肌の冷やしすぎ、そして脱水症状など・・・

これらが積み重なったことによるお肌の夏ばてです。

お肌の元気を回復させるために大切なのは、栄養のバランスに気をつけること、
水分をしっかりとること、冷やしすぎないこと、じゅうぶんに睡眠をとること。

これは身体の疲れを回復させる為にも生活習慣病の予防にも必要不可欠な
ものです。

その上で毎日のスキンケアに気を配りましょう。

その日の疲れはその日のうちに取り去るよう、毎日の洗顔、水分補給、そして
保湿は欠かせません。

洗顔がうまくいっていなくて、毛穴にゴミがつまっている感じがしたり、水分

補給や保湿がうまくいっていなくて肌色が悪く、活気のない感じに見られると
いったことがないように、正しくケアしてお肌の新陳代謝を活性化しましょう!

疲れがたまったなと思ったときは、ローションパックや保湿パックでスペシャル
ケアを。お肌の疲れを早めに回復させてあげることが重要ですよ。

立秋を過ぎましたが、まだまだ夏は中盤。
これからの夏をしっかり楽しむためにも、「疲れた」なんて言っていられませんよ。
毎日の生活やスキンケアをちょっとチョットエ夫することで、ダメージに負けない
丈夫で健康な身体と素肌をつくりましょう。

殿堂入りメルマガ
メルマガ購読・解除(無料)
 
  • top_ts_350_135
  • 7万人の声から生まれたニキビ石鹸