日本はほぼ温帯に位置し、春夏秋冬、いわゆる四季がハッキリしている
といわれています。
しかし、私たちのお肌はその変化をあまり敏感に感じとっていないようです。
たとえば、二十四節気。春分や秋分、夏至、冬至など季節の節目を表す
言葉がありますよね?この二十四節気は、冬至を起点として1太陽年を
24等分したものです。
今年は立秋が8月7日、この日から暦の上では秋。でも一年で一番暑い頃
ですよね。
一昨日の9月7日は白露といって、秋が本格的になり、野の草に露がつき、
朝夕は心地よい涼風が吹き、いくぶん肌寒さを感じさせるときらしいので
すが、まだまだ暑いですよね。こちら福岡では日中は蒸し暑くてたまりま
せん。
あなたは季節と気温に「ずれ」があるな?と感じることありませんか?
紫外線についても感覚的な「ずれ」がありますよ。
夏至(6/20ごろ)から2ヶ月がすぎた8月20日ごろは夏休みも終わろうと
いう残暑厳しい時期でいかにも夏だなと感じます。
そして、夏至の2ヶ月前、4月20日ごろはゴールデンウィーク前で東北・
北海道では桜が咲く時期です。
しかし、8月20日ごろと4月20日ごろは、地域によっても差がありますが
紫外線量で言うとほぼ同じくらいなのです。
このように日本特有の季節に対する印象と、現実とには「ずれ」があります。
特にお肌で言えば、「お肌の季節は暦よりも少し早めにやってくる」と
考えていた方がいいのです。
ですから、早め早めケアが大切なのです。
先ほどの例で言えば、4月20日の段階では紫外線対策はすでに始めて
おかなければ日焼けしてしまい、8月の終わり頃からは早めに秋のケアを
始めておくことが大切ということです。
それでなくとも、この時期のうるおいは錯覚で、実は汗の蒸発やエアコン
によってお肌は砂漠のような環境にあります。
そのままにしてしまうと、天然ベール(皮脂膜)が少なくなっているので
お肌の生理機能が衰え、外からの様々な刺激に弱くなり、シミや吹き出
物、肌荒れといったトラブルにつながりやすくなります。
さらにこのような状態が続くと、冬に向けてお肌が乾燥しやすい素肌環境
を作ることになります。冬に乾燥してしまう方は、ここに落とし穴があること
が多いのです!
観念的な季節感ではなく、お肌に応じた現状をハッキリと見きわめて
対処するスキンケアの知恵が、美容にはとても大切です。