シワやほうれいせんなどの老化トラブルは特に摩擦や刺激など間違ったスキンケアの積み重ねや、偏食、夜更かしなどで新陳代謝を鈍くすること
が助長する大きな原因といわれています。
予防には洗顔でお肌をこすらないようになで洗いしたり、お顔をふく際に
タオルでこすったりしないようにお肌に刺激を与えないようにやさしい
スキンケアをすることがまず必要です。
その上で、お肌にしっかり水分を与えて保湿するケア。
これを毎日続けることが重要になります。
ここで、注意していただきたいのが、保湿剤をたくさんつけすぎないこと
です。しっかり水分補給しないで保湿剤をつけると逆に乾燥して老化を
促進してしまうことがあります。
さらに、オイルが入っているものは紫外線によって過酸化脂質化して
シワやほうれいせんを目立たせるだけでなく、シミ、くすみ、ニキビと
いった別のトラブルにもつながりかねません。
大切なのは、“お肌にいい水分をたっぷり補うこと”です。
シワやほうれいせんの目立ちを予防するには、まず水分をいかに保って
いくかということがポイントになるのです。
また、お肌の負担になる石油系界面活性剤や鉱物油などでお肌にフタを
すると、お肌の新陳代謝を妨げることにもなりかねません。
そうではなく、皮膚代謝力を高める手助けをすることがとても大切なのです。
そういった意味でもお肌へのなじみがよく、保湿力に優れているコラーゲンや
ヒアルロン酸といった保湿成分は有効です。保湿はノンオイルの美容液を
おすすめいたします。
そういったことを考慮しながらお肌をしっかり保湿し素肌環境を整えることに
よって皮膚代謝機能を活性化し、お肌にハリや柔軟性を与えましょう。
もし、シワができているとしてもお肌の乾燥によって表面的にできる小じわ
なら、このようなケアで比較的簡単に回復させることができます。
シワが深く刻まれていたり、ほうれいせんがかなり目立っているようでしたら、
やはり毎日のスキンケアの積み重ねが必要になります。
シワはこすったりしてお肌に刺激を与えないようにやさしいスキンケアを
続けることや、お肌にしっかり水分を与えてうるおいを保つことがまず大
切です。
もちろん、バランスのとれた食生活、睡眠、ストレスをためないなどもシワや
ほうれいせんの目立ちを改善するために大切な要素となります。
生活リズムが乱れると、お肌はますます老化してシワになりやすい状況を
作ることとなります。若々しい素肌を保つため日常生活にも気を配りましょう!
最近、乾燥による目元のシワ、ほうれいせん(豊令線:医学的には鼻唇溝と
いいます)が目立つなどのトラブルについてご質問、ご相談をうけたまわる
ことが多くなっています。
みなさんは、「ほうれいせん」はご存知ですか?
小鼻のあたりから口の横まで、口の横に縦に入るシワのことです。ほうれい
せんは誰にでもあるものですが、お肌が老化すると徐々に深くなってくるシワ
なのです。
笑ったりした後、ファンデーションがそこにたまりやすくなり、乾燥すると目立つ
ので、冬場に気になり始める方が多いようです。
この「ほうれいせん」がはっきりしてくるとお顔が老けた印象になってきます。
私たちの真皮の70080%を構成するコラーゲンですが、実は赤ちゃんの
肌では溶性繊維であり、老化した肌では不溶性繊維だということがわかっ
ています。
赤ちゃんの肌がぴちぴちしてキレイなのは、コラーゲンが溶性でみずみずしい
ためなのです。
ところが、年齢を重ねていくにしたがって、交差結合が増えていき、コラーゲン
が不溶性繊維と化していきます。
その結果、肌の弾力性や柔軟性は失われ、たるみをともなったシワができたり
たるみによって「ほうれいせん」が目立つようになります。
また、笑ったりしかめっ面してできる表情ジワもありますが、ほうれいせんは
20代半ばをすぎると笑っているときだけでなく、顔にそれが残り次第に気に
なりだします。
化粧品に含まれるオイルがお肌の上で過酸化脂質化してお肌を老化させて
シワやほうれいせんを目立たせる原因になることもあります。
化粧以外では、紫外線を避けることが重要です。
というのは、光老化といって紫外線によるシワができることがあります。
お肌は紫外線にあたることによって、その防御反応として表皮の細胞膜が
硬くなります。そして細胞と細胞の間のすき間が多くなります。それがつながり
大きくなり、へこみとなって現れる。これが光老化によるシワです。これによって
ほうれいせんも目立ってきます。
紫外線は、ほんのわずかな時間でも、確実に肌に届き蓄積され、お肌に大き
な影響を及ぼします。
少しずつ太陽が高くなり日差しも強くなってきています。現在、冬至と比べて
1.5倍の日射量があると推定されています。
ちょっとした外出や洗濯物を干したりする際も、紫外線からお肌を守りましょう。
また、外出時には、紫外線によるシミ・シワをできにくくするケアを忘れない
ように。さらに、帽子・日傘なども必要アイテムですよね。
シワはスキンケアや日常生活を工夫すれば、かなり防ぐことのできるトラブル
です。
では次回、シワ、ほうれいせんの予防法についてお伝えいたします。
皮脂は寒さだけでなく、酸化等によっても固まりやすいのですが、皮脂が固まり毛穴につまると、毛穴から皮脂が流れ出なくなり、ニキビや吹き出
物といったトラブルがでやすくなることになります。
では、皮脂量と水分量、上手くバランスをとるにはどのようにケアすれば
いいのでしょう?オススメのケアをご紹介いたします。
まず、洗顔の際に洗面器にお湯を張り、その蒸気に顔を当てましょう。
いわゆるお風呂に入った状態を作り出すのです。
すると皮脂がやわらかくなり取れやすくなります。そして皮脂が取れると
化粧品がしみこみやすくなるのです。
また、血行がよくなり、新陳代謝がよくなることによってくすみが解消され
うるおい層(皮脂膜)がうまく作られるようになり、キメが整う効果も。
蒸しタオルも良いですよ。
ただ、繰り返すとお肌に刺激にもなりかねませんし、蒸しタオルは皮脂を
取りすぎることがあり、バリア機能を低下させることにもなりかねません
ので頻繁に行うのはおすすめできません。蒸しタオルの場合は多くても
1週間に203回にしましょう。
そして、その後のケアとしてはいつものようにローションとエッセンスでケア
してかまいませんが、カット綿にローションを含ませ薄く裂いて顔全体に貼り
付け5分程度おくコットンパックするのも効果的です。
ただし、お肌が弱い方はコットンによってかぶれることがありますので
かゆみや赤みが出た方はすぐにお止めください。
コットンの製造過程で使用される漂白剤や化学糊、そして農薬はコットンに
残留することがわかっています。それによって、炎症を起こすことがあるの
です。できればオーガニックコットンをご利用ください。
そしてコットンパックをした後は、エッセンスをつけましょう。
その際、エッセンスは直接つけないで、手にとって手で温めるようにして
つけるとさらにお肌になじみやすくなり、効果的です。
特に最後のエッセンスはコラーゲンなどお肌に近い成分だとGOOD!
というのは、オイルやワセリンは肌についても皮膜をつくるだけ。
乾燥している肌にそのままつけるとカサカサ状態を維持することになって
しまいます。カサカサ状態が続き、硬い皮膚になると取り返しがつかなく
なることもありますので要注意。
大切なのはそれ自体が水分を保持している美容成分(コラーゲンやヒアル
ロン酸など)で保湿することです。
コラーゲンやヒアルロン酸は水分保持機能が高いため、たるみや小じわが
目立ち始めたお肌に上手く活用できます。
また、先々週お伝えしたお風呂でのケアは蒸しタオル等をする必要が無く、
温めなくても大丈夫ですのでご安心を。
最後に年齢による皮脂量は、思春期の頃には活発ですが、男性は60歳頃
から、女性は40歳頃から急激に減少しますのでしっかりとうるおいを保つこと
が大切です。
気温の下がる冬はエアコンなど空調による乾燥もあり、なんだか乾燥して
いるのにブツブツができて……どのようにケアをしたらいいかわからない!
という、ご相談をいただくことが多くなります。
これは、お肌の“うるおい”がうまく保たれていない状態です。
もともと皮膚には、外からの刺激を防御するバリア機能があります。
それは皮膚最外部の角質層が防波堤となり、外からの異物をシャットアウト
することもそうですが、着目すべきは皮膚表面をおおっている弱酸性の「皮脂
膜」です。
この皮脂膜は、毛孔と呼ばれる毛穴になる皮脂腺から分泌される皮脂と、
汗腺から出る汗が皮膚常存菌によって混ざり合ってできる薄い皮膜です。
(これは以前お伝えしました。第68回:お肌の個人差の秘密・・・「常在菌」
参照)
特に皮脂膜には次のような作用があることがわかっています。
1)保護作用
皮膚から身体へ侵入しようとする様々な細菌や毒性物質をブロックし、
身体を守ります。
2)保湿作用
皮膚水分の過剰な蒸発を防ぎ、角質層のうるおいを保ちます。
3)殺菌作用
皮脂の成分である脂肪酸には、抗菌作用が認められています。
このように、皮脂膜はお肌のうるおいに重要なものですが、皮脂の量と水分
(汗)の量のバランスが大切です。
『 うるおいのもと=皮脂量&水分量 』
なのです。
ここで、バランスが悪くなりやすいのが皮脂の量です。
皮脂腺から分泌される皮脂は、血中の中性脂肪を原料に、分泌されることが
わかっています。甘い物を食べ過ぎたり、油ものを多くとると、血中に中性脂
肪が増加して、皮脂の分泌量が増加します。
また、皮脂の成分はトリグリセリド(中性脂肪)、脂肪酸、コレステロール等の、脂肪族アルコールの脂肪酸エステル、スクワレン、脂肪族
ステロール類
炭化水素など、何やらいろいろとむずかしい名前がたくさんあります。
これらの成分は常温で固体のものが多く、最近ある実験により、皮脂が寒さに
よってろうのように固まりやすいことがわかっています。皮膚表面上の皮脂膜も
ろうのように固まりやすいのです。
すると、うるおいは保たれなく様々なトラブルがでやすくなります。
では、どのようなケアがいいのでしょう?次回お伝えいたします。
気温とともに湿度も下がる冬は血行が鈍って新陳代謝がスムーズでなくなり、
皮脂や汗の分泌も低下してしまうため、お肌の潤いを保つのはかなり困難な
状態にあります。
混合肌でTゾーンは油っぽくテカテカしているのに、Uゾーンは乾燥してカサ
カサという方いらっしゃいませんか?
そこで、お肌のうるおいを保ち、過酷な環境からお肌を守るオススメの1週
間に1度のスペシャルケアをご紹介いたしましょう。
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■お肌を整えるコラーゲン入浴パック
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毎日の入浴の際、次のようなケアを1週間に1度行いましょう!
1)まず、いつものように弱アルカリ性洗顔料でやさしく洗顔をします。
2)洗顔が終わったらバスタブに浸かって、コラーゲン等の美容液を
適量手に取り、薄くお肌に塗って5分程度パックし、お風呂の蒸気
で蒸します。
3)そして、軽く洗顔し、お風呂から上がりいつもどおりのケアを行います。
これだけです。
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えっ!これだけ?と驚く方もいらっしゃるのでは?
一般的にコラーゲンやヒアルロン酸などお肌の成分である美容液はそもそも
保湿パックにも使えるようにできています。
ただ、Tゾーンなどただでさえ油っぽいところに美容液をつけてお風呂に入る
のは抵抗があるかも知れませんが、コラーゲンやヒアルロン酸などそれ自体が
水分を保持している美容成分でしたら大丈夫です。もちろん品質の高いものを
おすすめします。
特にコラーゲンは「塗ってみるとベタベタした感じはなく、サラッと塗ることができ
ました^^**」という声がたくさんありますよ。
皮生理学的に皮脂分泌が多い部位は、そこがほどよい皮脂量を保てずに皮脂
が不足していると脳が誤認し、もっと皮脂を分泌してしまうために油っぽくなって
いるそうです。
そのため、逆に保湿成分をつける事はお肌の皮脂量を調整し、ほどよい潤いを
保つようになるためよい事なのです。
しかし、個人差がありますので試す方によっては、初め肌状態が良くないことが
あるかも知れません。
それは、本来お肌は自然に水分と油分のバランスを整える力をもっていますが
長期間、弱酸性洗顔料や乳液などオイルを含む化粧品や旧厚生省表示指定
成分を配合している化粧品利用しているとその機能が衰えていることがある
ためです。
しかし、お肌にいい化粧品で毎日のケアに加えこのような入浴ケアを行い、素肌
環境を整えていけば、あなた本来のその機能も徐々に回復し、肌状態も良くなっ
ていくことがわかります。
Tゾーンはサラサラ、Uゾーンも乾燥することが程よいうるおいになるのです。
これを機会に、無意識に続けている入浴タイムの過ごし方を見直して
さらにキレイな素肌を作りましょう!