最近、乾燥による目元のシワ、ほうれいせん(豊令線:医学的には鼻唇溝と
いいます)が目立つなどのトラブルについてご質問、ご相談をうけたまわる
ことが多くなっています。
みなさんは、「ほうれいせん」はご存知ですか?
小鼻のあたりから口の横まで、口の横に縦に入るシワのことです。ほうれい
せんは誰にでもあるものですが、お肌が老化すると徐々に深くなってくるシワ
なのです。
笑ったりした後、ファンデーションがそこにたまりやすくなり、乾燥すると目立つ
ので、冬場に気になり始める方が多いようです。
この「ほうれいせん」がはっきりしてくるとお顔が老けた印象になってきます。
私たちの真皮の70080%を構成するコラーゲンですが、実は赤ちゃんの
肌では溶性繊維であり、老化した肌では不溶性繊維だということがわかっ
ています。
赤ちゃんの肌がぴちぴちしてキレイなのは、コラーゲンが溶性でみずみずしい
ためなのです。
ところが、年齢を重ねていくにしたがって、交差結合が増えていき、コラーゲン
が不溶性繊維と化していきます。
その結果、肌の弾力性や柔軟性は失われ、たるみをともなったシワができたり
たるみによって「ほうれいせん」が目立つようになります。
また、笑ったりしかめっ面してできる表情ジワもありますが、ほうれいせんは
20代半ばをすぎると笑っているときだけでなく、顔にそれが残り次第に気に
なりだします。
化粧品に含まれるオイルがお肌の上で過酸化脂質化してお肌を老化させて
シワやほうれいせんを目立たせる原因になることもあります。
化粧以外では、紫外線を避けることが重要です。
というのは、光老化といって紫外線によるシワができることがあります。
お肌は紫外線にあたることによって、その防御反応として表皮の細胞膜が
硬くなります。そして細胞と細胞の間のすき間が多くなります。それがつながり
大きくなり、へこみとなって現れる。これが光老化によるシワです。これによって
ほうれいせんも目立ってきます。
紫外線は、ほんのわずかな時間でも、確実に肌に届き蓄積され、お肌に大き
な影響を及ぼします。
少しずつ太陽が高くなり日差しも強くなってきています。現在、冬至と比べて
1.5倍の日射量があると推定されています。
ちょっとした外出や洗濯物を干したりする際も、紫外線からお肌を守りましょう。
また、外出時には、紫外線によるシミ・シワをできにくくするケアを忘れない
ように。さらに、帽子・日傘なども必要アイテムですよね。
シワはスキンケアや日常生活を工夫すれば、かなり防ぐことのできるトラブル
です。
では次回、シワ、ほうれいせんの予防法についてお伝えいたします。