立春が過ぎ、春というのは名ばかりの寒さが続いていますね。今年は雪がすご
いですが、それに加えて、水が冷たくて、これは耐えられませんよね。
どうしても水仕事の多い主婦にとっては、いや0な季節ですね。
あかぎれやしもやけについてマガジンで以前ご紹介いたしましたが、
「主婦湿疹の対処法について教えてほしい」、「どうしても水を扱って手荒れ
が治りにくいので対処法を・・・」などのご質問がありました。
手の美しさは小説などでも美しさの表現に使われますし、女性にとって手がキ
レイというのは憧れですよね。ここにトラブルが生じると、しなやかさを失っ
て、かさかさしてしまって、顔のお肌の美しさが台無しになってしまいます。
そこで、今回は主婦湿疹(手湿疹)についてご紹介いたしますね。
まず、主婦湿疹とは何でしょう?
読んで字のごとく、主婦に見られる手の湿疹を一般的に主婦湿疹とよばれてい
て、皮膚が乾燥する程度のものから、赤いぶつぶつができたり、水ぶくれがで
きてかゆみが強いものまであるようです。
また、水仕事などを中止できないため治りづらく、アレルギーがある方は主婦
湿疹を生じやすいと言われています。
きっかけとしては洗剤による皮脂のとりすぎや化学的刺激、布をしぼったり皿
洗いなどの物理的刺激などが考えられますが、原因が1つでないことが多く、
また特定することは通常難しいようです。
さらに、手のひらは皮脂を分泌する皮脂線がないので、他の皮膚に比べて乾燥
しやすく、また治療に用いられる外用薬は、あくまでも症状を抑える治療に過
ぎないようです。
最も大切なのは、主婦湿疹を起こす原因となる水仕事などを改善することです!
いくら治療をしても、生活環境の改善がなければ絶対に主婦湿疹はよくなりま
せん。日常生活の工夫が必要です。
予防や対策としてよくいわれているのは、
1.手袋をして手を保護する。
2.洗剤を薄めてつけおき洗いをする。
3.冷たい外気に肌をさらさない。
などです。
特に洗剤にはテレビCMでよくあるように植物性など自然をイメージした商品
が多いですが、ほとんどのものが鉱物系の界面活性剤を使用して汚れを取るよ
うになっています。
ところで、合成洗剤が第一次世界大戦のときにドイツで戦車を洗うために開発
されたものだということをご存知でしょうか?
そのようなものを手で触れるわけですから、皮脂もとれて刺激からお肌を守れ
ないのも無理ないですよね。
主婦の方はどうしても素手で洗剤を扱うときがあると思いますが、そのときは
原液ではなくて薄めた洗剤を使いましょう!
また、洗剤自体、鉱物系の界面活性剤など使っていないものに変えることもい
いですよね。さらにシャンプーやそれに含まれる表示指定成分などの刺激も主
婦湿疹をひどくする原因のひとつですので注意しましょう。
手袋についてはゴムにかぶれることもあって、最初に薄い木綿の手袋を着用し
たほうがいいようです。紙にさわったり衣類や寝具などにさわるだけでこすれ
たり乾燥したりしますので家事の際は手袋を離さないようにするといいですよ。
夜中にかゆくなって無意識のうちに掻いて悪化させているケースもありますの
で、寝るときも綿の手袋をしましょう。
食器洗い機もいいですよ。でも、油っこいものはやっぱり洗わないといけなく
なりますが。。。