めぐみ 様
2017年8月3日
こんにちは。めぐみと申します。
現在21歳です。 長くなりますが私の悩みを聞いていただきたいです。 私の悩みの根本は、常にお肌の悩みにあります。中学3年生の時からおでこ、頬と顔中にニキビが出来始め、皮膚科に行ってディフェリンゲルというお薬を使い続けて高校入学前までに改善したものの、高校に入学してから症状がぶり返しました。その頃から化粧品を試してはすぐに痒くなり使えなくなって、スキンケアは全然安定しませんでした。そんなことをしているから治らないんだ、と親に何度も言われましたが、痒くてたまらなくなっては使い続けられないのです。ワセリンでも痒くなることもあります。そのまま良くなったり悪くなったりを繰り返しています。 大学生になってから一人暮らしを始め、お肌のために必死で食生活を見直し、漢方も飲んでみたりと一時より良くなったのですが、肌断食をしたせいか脂漏生皮膚炎になってしまいました。 ロコイド軟膏を塗ると一時的に綺麗な肌になれるのですが、塗らなくなるとすぐにぶり返します。昨日まで肌の調子が良かったとしても、一晩であっというまに汚肌になってしまいます。ニキビは前より減ったように思いますが、化粧品などでかぶれやすくすぐに痒みがでてきて、赤ら顔になって、肌の調子がいい時でも、以前より肌がごわごわしているように感じます。 終わりの見えない肌荒れが辛すぎて最近人の目をみて話せません。気にしすぎだよ、って色んな人に言われます。自意識過剰なのは分かっていますが本当に辛いです。自殺を考えてしまったことも何度もあります。
なんとか治したいと思っているので引きこもろうかと思っています。学校ももうすぐ夏休みで、バイトも辞めてしまえば最低1ヶ月は何の支障もなしに引きこもることができます。 この一番楽しい歳にずっと家に引きこもるのを考えると気が重くなりますが、誰にも会わないで、顔を見られないで済むのであればそっちの方が随分と気持ちが楽に思えます。
引きこもっている間は化粧も一切せずに、できるだけ化粧品も洗顔料も使わず、紫外線は極力さけて、食生活も乱さないように肌のことだけを考えて生活しようと思っています。
こんな風に引きこもっていれば治りますでしょうか?今までの辛い人生を考えれば、 これで肌荒れしにくい肌になれるのであれば 数ヶ月くらい引きこもりたいです。
スキンケアカウンセラーからの回答
とても長い間、お肌のことで悩んでこられたのですね。
人目を避けたい、いっそのこと消えてしまいたい、お肌のことが原因で、そのように悲観的になられる方は多くいらっしゃいますが、これは、とても悲しいことです。肌の悩みは誰しも大なり小なりありますが、先天性の病気でない以上、必ず現状を打破する方法があるはずです。そして、引きこもっていても、お肌がよくなるわけではありませんから、日々を楽しみながら、お肌の状態をよくしていけるよう、方法を探してみましょうね。
肌は何もしない状態で調子がよいのであれば、それに越したことはありません。しかしながら、他の部分と異なり、常に外気にさらされている顔の部分は、刺激を受けやすかったり、乾燥しやすかったりと、ケアをしてあげた方がよい状況がしばしば起きてきます。これは、室内にいれば避けられる問題ということではなく、エアコンを付けていれば室内でも乾燥する可能性がありますし、汗や皮脂といったものは、自分自身から分泌され、これが酸化すると肌によくないものになりますし、室内でも紫外線の影響が全くなくなるわけでもありません。
脂漏性皮膚炎になられるぐらいですから、おそらく、お肌は非常に乾燥しておられるのだと思います。ディフェリンゲルも、ロコイドも、非常に優れたお薬ですが、いずれにも角質が薄くなるという面があります。最初にニキビに悩まれた段階で頬にもニキビがあること、お薬を使われた経緯があること、肌断食をされたことなど、もともと乾燥していたお肌が、さらに乾燥しやすくなる状況が多くあったのかもしれませんね。
肌は、表面にあるわずか0.02mmの角質層で潤いを保持し、刺激や乾燥から肌を守る、バリア機能を働かせます。お薬のために角質層の生成が抑えられてしまったり、ニキビや乾燥によって肌が傷付き、角質層で潤いを保持できない状態が起きてしまえば、バリア機能が低下し、少しの刺激にも敏感な肌になってしまいます。この潤いというのは、油分ではなく、水分が重要です。しかし、水分が不足したり、補給できない状態であれば、肌は乾燥から自分を守るために、天然の保湿クリームの役割を担う皮脂を分泌します。乾燥している肌は、ごわついて毛穴の伸縮も悪いため、この皮脂をうまく排出することができず、毛穴に詰まりが起きてしまうと、ニキビとなってしまいます。しかも、皮脂は、ストレスや疲れが大きいほど、分泌されやすくなるため、お肌のことで悩まれることがさらに、皮脂の分泌を加速させてしまう可能性があります。
まず、今のお肌に何よりも必要なことは、保水です。そのために必要なのは、やはり化粧水なのですが、痒みがでてしまったお化粧品に共通する成分を調べたり、どのような状況だと痒みが起きるのか、といったことを調べてみられましたか?化粧品には、様々な種類があり、様々な成分が使われていますから、もしかしたら、特定の成分が痒みの原因になっているのかもしれません。少し調べることができるとよいですね。そして、お肌に合う化粧水を見つけることができれば、一番良いと思います。
ワセリンは乾燥によいというイメージがありますが、ワセリンは油分の塊で、それ自体に肌を潤す働きはありません。しっかりと水分を与えて、肌を整えた後に使うことで、水分の蒸発を防いだり、外部の刺激から守る為のバリアは作れますが、水分のない乾燥したお肌に油分だけをのせても、汗や皮脂の逃げ場をなくしてしまい、トラブルを招く原因にもなりかねません。
今必要なことは、肌を育てることです。薄くなり、敏感になってしまっている肌を育て、角質層で潤いを保持できる状態を作り、肌を乾燥させない、ということを目標にしていきましょう。そのためにはやはり、正しい洗顔、丁寧な保湿ケアというところが大切になってきます。洗顔は、弱アルカリ性の石鹸で行い、短時間で洗うようにしましょう。今のお肌の状態ですと、少しヒリヒリしやすくなっているかもしれませんから、20秒程度の短時間での洗顔にしてみてくださいね。
そして、お肌に優しいローションをたっぷりとつけることが大切です。この、ローションをつけるという作業を、数回繰り返して、しっかりと肌を整えましょう
その後、保湿剤でお肌の潤いをキープできるようにします。今のお肌には、油分はムズムズ感や、違和感が出る可能性もありますから、オイルフリーのジェルや美容液などがよいかと思います。
どしても痒みの出ないものが見つからない、という場合は、コラーゲンだけ、ヒアルロン酸だけ、というような、単体の成分の保湿剤を探されるとよいかもしれませんね。購入するとなると、経済的な面もありますから、あれもこれも試す、というのは難しいかもしれませんが、あきらめずに探してみてくださいね。
また、身体の中の水分不足も乾燥の原因になりますから、しっかりと飲水もするようにしてくださいね。お食事も引き続き、気を付けて頂くのが大切かとは思いますが、やはり、ストレスもお肌に大きな負担となりますから、肩の力を抜いて、できることからやっていってくださいね。美肌というと、どうしても、ビタミンCですとか、お野菜をたくさんというイメージが強く、油分の多い肉類などは敵という風に考えられる方も多いですが、代謝活動に必要なビタミンB群は、肉、魚、卵、豆といったものに多く含まれます。これは、肌の基となるタンパク質も一緒に摂れますから、しっかり召し上がってくださいね。また、亜鉛、鉄などのミネラルも不足するとお肌に影響が出やすくなりますので、こちらもしっかりと摂られてくださいね。飲み物も、肌あれによいと言われる、ハトムギ茶や、ドクダミ茶、また、複数の種類のものがブレンドされたお茶などもありますから、とりいれられてもよいかもしれませんね。
最後に、今を楽しむことを忘れないでくださいね。外に出ずに内にこもり、太陽を浴びない状態でいると、どうしても心が暗くなってしまいます。人と話す機会が減れば、表情も乏しくなり、表情筋が衰え、お肌によくないものになりますし、何より、楽しい気持ちや、笑っている瞬間があるかどうかで、ストレスの度合いが変わってきます。ストレスは、男性ホルモンの分泌を促し、皮脂の分泌を増やしてしまいますから、簡単なことではないかもしれませんが、前向きな気持ちと、今を楽しむ気持ちを持つことは、お肌のためにもいいんだ!必ず今よりよくなるはず!と気持ちを切り替えて、お肌と身体を労わってあげてくださいね。
自分に自信が持てるお肌になりますよう、応援致しております!