お肌の状態はスキンケアだけでなく、食生活や睡眠など日常生活、そして消化
器系の状態やストレスやホルモンバランスなど、いろいろな要因に左右されます。
スキンケアを助けるものとしていくつかヒントをお伝えしたいと思います。
まず、食事です。
(1)バランスのよい食事を心がけましょう!
お肌も食べ物からつくられます。ビタミン、たんぱく質、脂肪、ミネラルなど
は皮膚の新陳代謝や働きにとても重要なものです。栄養素が不足すると、皮膚
のトラブルにつながりかねません。スキンケアには各栄養素が不足しないこと
が大切ですよね。
また、たくさん食べたからといって、皮膚の状態がよくなるわけではありませ
んので、ご注意を。肥満にならないよう必要最低限のカロリーをとっていれば
十分ですよ。
身体全体のことを考えて、いろいろな栄養素をふくむバランスのとれた食事を
心がけましょう。また、便秘にも注意しましょうね。
次に、運動です。
(2)有酸素運動は体内からのスキンケアです!
運動をすると皮膚にある毛細血管の血流が良くなり、酸素と栄養が皮膚にじゅ
うぶんに供給されます。その意味から運動は体内からのスキンケアと考えられ
ています。
こういった体内からのスキンケアには、じゅうぶんに酸素を供給しながら行う
運動、有酸素運動(エアロビック・エクササイズ)が良いといわれています。
有酸素運動としては水泳やウォーキングや自転車などがおすすめです。
ただ、お肌の健康のためには運動やスポーツが大切であることは確かですが、
それと同時にスポーツでおこる皮膚トラブルに注意することも忘れてはいけま
せんよね。その主なものをあげてみると・・・
テニス:日焼けによるシミ、シワ、くすみなど
ゴルフ:日焼けによるシミ、シワ、くすみなど、草かぶれ
ジョギング、ウォーキング:かぶれ
水 泳:乾燥肌、髪の毛の脱色、皮膚の感染症
スキー:乾燥肌、雪焼けによるシミ、シワ、くすみなど
このように、特にアウトドアスポーツでは紫外線から皮膚を守る
スキンケアが必要です。
最後にストレスについてです。
(3)ストレス対策もスキンケアには重要です!
精神的または肉体的なストレスが蓄積していくと、いつものスキンケアができ
なくなり、次の日の朝、鏡に映った顔を見て後悔したことはありませんか?
このようなケースだけでなく、様々なストレスにより皮膚トラブルがおきる
ケースがあります。
肌が強い人でも強いストレスが加わったり、ストレスが長くつづいたりすると、
皮膚に変化がおきます。たとえば、汗をかきやすくなったり、顔や身体がほて
ったり、皮膚がかゆくなるなど・・・これらは一時的な変化で、ストレスがと
れると元の皮膚に徐々に戻りますが、ニキビなどのトラブルが発生するとすぐ
には改善しません。ストレスがきっかけでニキビなどが起こることは知られて
いますよね。
以上のように、ストレスは肌荒れや皮膚の病気の原因になります。
ですから、皮膚の健康のためには日常のストレス対策も重要です。
睡眠不足や過労を避け、規則正しい生活を心がけることが大切です。
また、精神的ストレスに対しては、自分なりにリラックスする手段作っておき、
次の日にストレスを持ち越さないように心がけることも大切です。
さらに、家族や親友と日頃からコミュニケーションをはかり、重大な問題が
生じたら周りの人や家族に早めに相談することができる状態にしておくこと
も必要ですね。