先週のお話で春先の紫外線の怖さはお分かりいただけたと思います。
そこで、紫外線対策になるのですが、帽子をかぶったり、長袖をきたり、
日陰を歩いたり(日陰にいるだけでUVAの量は半減するというデータが
あります)、紫外線の多い時間帯は外出をなるべく避けたり、日焼け
止めをつけたり。。。と紫外線対策は数え切れないほどありますよね。
特に、いい日焼け止めの選び方についてよくご質問を受けますので
ご紹介いたします。
まず、日焼け止めの機能について2通りあるのをご存知でしょうか?
紫外線を散乱させる機能と紫外線を吸収させる機能です。
通常の日焼け止めはこれらの紫外線を散乱させる顔料(酸化チタンなど)
と紫外線の吸収剤が含まれています。
そこで吸収材の働きですが、簡単に言うと角質の中に入っていきお肌
が紫外線を吸収する前にこの物質が吸収して、吸収した太陽エネルギー
は熱に変換されお肌に紫外線の影響を与えないようにしているわけです。
また、紫外線散乱剤は主に物理的に紫外線を反射、散乱させることに
よって皮膚に達する紫外線の量を少なくする機能があります。
しかし、これらの機能によって日焼け止めを選ぶのは難しいため、
ご存知のように日焼け止めの効果を示す度合いとしてSPFやPAがあります。
SPFはUVB防御の基準となる数値ですが、日本で売られている日焼け
止めはSPF50+の商品が多いですよね。
ところが、技術的には高SPF値の製品を開発することができてもその効果
などを保証できないため欧米ではSPF値は最大30と制限されているようです。
SPFが高いものは確かに長時間紫外線を遮る力があるのですが、時間が
経つと皮脂や汗で流れたり、落ちにくく肌に負担がかかったりしますので、
SPF値が高いものよりも、SPF15030前後のものをファンデの上から手で
押さえるようにして塗り直したほうが効果的というのが一般的です。
また、UVA防御の基準となる数値PAについては日常生活では+0++で
充分です。
しかし、当然これらの紫外線対策を施していても紫外線は100%カットする
ことは無理です。また、18歳までに一生に浴びる紫外線量の半分を浴びて
いると言われています。
紫外線は避けられないという観点から、私どもはその後のフォローが大切だと
考えています。紫外線対策は防止とその後のフォローケアが大切なのです。