シミ、くすみ、ハリのなさをつくる有害物質―“過酸化脂質”

夏だけでなくTゾーンは皮脂の分泌が多くテカリが気になる部分ですが、皮脂は
テカリだけでなく、過酸化脂質という有害な物質に変わることがあります。

私たちの身体はたくさんの細胞から成り立っています。その細胞は脂質と呼ばれ
る細胞膜によって包まれています。そして、この脂質を作っているのが脂肪酸です。

脂肪酸は普通、不飽和脂肪酸の状態ですが、酸素や活性酸素、紫外線など、なんら
かの原因で過度に酸化され過酸化脂質になります。

天ぷら油を何回も何回も使っていると無色だった油が茶褐色になり、その油であげ
たものを食べると気持ちが悪くなり、アブラにあたることがありますよね。

これは、空気中の酸素によって油が酸化され、天ぷら油の中に過酸化脂質ができる
ために起こる現象です。

過酸化脂質は脂質(アブラ)が過度に酸化されできた物質で、お肌にも体にも有害
なものです。

お肌の影響としてはまず、過酸化脂質は色素沈着を起こし、シミをつくります。
ですので、過酸化脂質が増えれば増えるほど肌はくすみ、ハリがなくなり老化して
きます。

同時に、過酸化脂質には真皮にある弾力繊維を破壊する力があるといわれていて、
シワの原因となります。

また、過酸化脂質を作る要因としては、オイル(アブラ)の含まれる化粧品やお肌
の新陳代謝の衰えなどがあります。
さらに、皮膚の場合は紫外線によっても酸化が加速され、体内と体外の両方から影
響を受けてしまいます。

美しい肌を保つために、紫外線からお肌を守り、余計な油分を与えず、お肌の新陳
代謝を活性化して、過酸化脂質をつくらないようにしていくことが大切です。

メイクなど化粧品にふくまれるオイルや皮脂は5、6時間で過酸化脂質になるとい
われています。必要でなくなったメイクはすぐに洗顔して過酸化脂質を取り除くこ
とが大切といえます。

さらに、体の中からのケアも大切です。抗酸化物質としては、ポリフェノール、ビ
タミンC、ビタミンE、βーカロチンなどが知られています。

また、大豆に含まれるサポニンやフラボノイド、しょうゆに含まれるグリチルリチ
ンやフラボノイド、緑茶に含まれるタンニン類など、古くから日本人になじみの深
い食品にも抗酸化作用があり、昨今、見直されています。

これら抗酸化物質を積極的に食物から摂取し、さらに化粧品で過酸化脂
質をつくらないようにケアしていくことが大切ですね。

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