夏はやはりオイリーになりがちで、化粧崩れ、角栓、テカリや毛穴の開きなど
オイリー肌についてのご相談が多くなります。
そこで、今回はオイリー肌ケアについてのヒントをお伝えしたいと思います。
「冬は乾燥肌なのに、夏になるとTゾーンがテカルので困っています」という
ご質問が最近多いですが、乾燥肌の方でも汗をよくかく夏はTゾーンがテカル
というのは普通です。
特に、オイリー肌の方は、夏になると皮脂の分泌がますます多くなり、すぐ
にテカってしまって脂浮きして化粧崩れを起こしがちです。
さらに、余分な皮脂は毛穴を詰まらせてニキビや角栓などの原因になったり、
お肌の表面に広がった皮脂が紫外線などによって過酸化脂質化してお肌がく
すんだり光老化を促進したり、いろいろなトラブルを引き起こしてしまいま
す。
そこで、洗浄力の強い洗顔料を使ってしまうと今度は、大切な潤いまで取り
去り、肌の働きが弱くなって、だんだん角質の並びが乱れ、化粧崩れを起こ
しやすくなったり、肌荒れなどの別のトラブルを重ねてしまいます。
特にオイリー肌の方のスキンケアのポイントとしては
(1)オイリーの方は皮脂などでお肌に負担がかかっていますので
日本の水に合った泡立ちのよい純石鹸主成分の弱アルカリ洗顔料を
充分泡立て、短時間でやさしく汚れを落とすことが大切です。
(2)洗顔後、すぐに水分をたっぷり補いましょう。オイリー肌の方は
油分が多いのに、水分量が不足している方が多いです。
(3)オイリー肌の方も目の周りや口の周りは乾燥している方が
多いです。乾燥している部分にはやはり、ノンオイルの美容液を
使って保湿しましょう。
オイルが入っているものはしっとりしますが、オイリーな部分にさらに
オイルを重ねるとますます油っぽさを増すだけです。
ところで、あまり知られていないのですが、オイリー肌や混合肌の方の
中に日本人に多いタイプの肌質があります。
それは、Tゾーンはべたつき頬はかさつく方の中に多いのですが、
そのタイプで汗を多くかく方は、実は「多汗症」といって汗をかいた後、
乾燥し化粧が浮く肌質なのです。
本当は汗をかいて乾燥しているのに洗顔などで過度に皮脂をとりすぎ
お肌が傷ついてしまって頬などがかさついているのです。多汗症の方は
皮脂の分泌をとめるのではなく、保湿してあげることが大切なのですが、
その保湿を怠って、角質の水分量が不足し、お肌がごわごわしてきて
毛穴などがとても目立つようになります。汗を多くかく方は注意してください。
以上、オイリー肌のスキンケアについてお伝えしましたが、こうしたケア
に加えて、皮脂の分泌を促進する飲酒、脂肪などの摂取を控えたり、
便秘やストレス、睡眠不足をなくし、規則正しい生活をすることも大切です。
特にオイリー肌の方は化粧崩れしたり、毛穴が大きく見える損なタイプです。
しかし、毎日お肌に負担をかけない正しいスキンケアをつづければ、
角質の水分がしっかり守られ、毛穴の開きも目立たなくなり、皮膚表面が
つるつるになって、汗はメイクを崩さずその上を流れるようになります。
化粧崩れをしない『健康な素肌』作りをしましょう。