日光がサンサンと降り注ぐ季節、日差しはお肌を老化させますので
要注意です!と、ここまでは今や誰もがご存知のお話ですが、太陽の
光をあなどってはいけません。
今回はお肌の老化を5年いや10年早めかねない、「光老化」について
お伝えします。
お肌の老化や衰えは、シワ、シミ、くすみ、肌あれなどの症状となって
現れますが、原因は大きく2つに分類することができます。
1つは、加齢による肉体機能の衰えに伴うもので自然老化と呼ばれ、
もう1つは日光(紫外線)・乾燥・酸化の3つを主な要因とする外部からの
影響によるものです。
お肌の自然老化は避けられませんが、外的要因による老化は防ぐことが
できますよね。この対策次第でお肌の状態、肌年齢に大きな個人差が
できますよ。
特に日光(紫外線)によるお肌の老化は「光老化」と呼ばれますが、
アメリカ皮膚科学会の討論会で、目に見える皮膚の老化の80%は
日光障害「光老化」の影響であるとの結論が出されています。
長年にわたり繰り返し日光を浴びると、皮膚は弾力が失われ、肌色も
黄色っぽくなり、深いシワができてしまいます。さらに皮膚は萎縮して、
多数のシミが発生してしまいます。
これは従来の自然老化とは質的に異なる、「光老化」といわれる日光
(紫外線)による現象であることがわかっているのです。
また、深刻な問題として、日光角化症(がん)が急増しているという報告も
相次いでなされています。これまでの発症が、紫外線被爆の20年を
要するものだったために、なかなか現在まではっきりしなかったのです。
ここで、あなたのお肌の『光老化度』をチェックしてみましょう。
(1)毎年、夏に1回は海水浴にいく。
(2)昼間、日光の当たるところにいることが多い。
(3)ちょっとした外出はいつもノーメーク。
(4)帽子や日傘は使わない。
(5)日中、よく車を運転する。
(6)洗濯物は朝干す。
(7)乳液、クリームなどオイルが含まれる化粧品を使用している。
(8)肩や背中にシミがある。
どのくらい当てはまりましたか?
当てはまるものが少ないほど光老化に対する認識が高く、うまく紫外線
対策できているといえます。
顔のほかにも「光老化」は太陽光にさらされる部分に見られます。
あなたの首や手の甲などはどうですか?
首や手を見ると年齢がわかるとよく言いますよね。首や手も日光にさらされ
ファンデーションも塗らないぶん、影響がでやすいところです。お顔はすべ
すべなのに、手や首を見ると・・・とならないように。
今後、そんなに遠くない未来に日光の被爆蓄積が非常に大きな問題となる
と思います。特に、光老化現象の悪化に拍車を掛けているのがオゾン層破壊。
日本への影響は少ないといわれながらも、1996年の札幌では30%ものオゾン
層減少が記録されていますし、昨年の観測で南極大陸上空のオゾンホールが
過去最大を記録したという報告もあります。
これからのレジャーの季節、海はもちろん、山でも高度が100m上昇する
ごとに紫外線は10数%程度増加しまのでUVカットを忘れてはいけません。
女性に限らず、子供も男性もふだんから日焼け止めを利用するように
心がける時代がやってきています。