先週、「洗顔について見直しましょう!」とお伝えしましたが、いつもよりも
反響が大きく、洗顔についてのご質問もたくさんいただきましたので、今週も
洗顔についてお伝えしたいと思います。
さて、石鹸洗顔したあとにつっぱった感じがする、そんな経験、だれでも何度
かあるのではないでしょうか。
いただいたたくさんのご質問の中にも
「洗顔後つっぱった感じがするので石鹸洗顔はよくないのでは・・・」
「乾燥肌なので石鹸で洗顔するとつっぱるのですが・・・」
など、洗顔についてのご相談ご質問がありました。
たぶん、このように言われる方の多くが、
“つっぱり感=皮膚の乾燥→シワ、お肌の老化”
と、思い込まれているようです。
皮脂やNMFと呼ばれる天然保湿成分などは皮膚表面の水分を保持する役目が
あります。これらが洗顔によって取り除かれることがお肌がつっぱる大きな原
因です。
すなわち、洗顔後つっぱるというのはよく洗浄されているということになりま
す。逆に洗顔後、つっぱり感がないのは汚れがうまく落ちていないのです。
洗顔フォームや液体のものをお使いの方がいらっしゃると思いますが、使用後
つっぱり感がなく、さらにヌルヌル感が残るものもあります。
それを、「洗顔しただけでお肌がすべすべ!」と思われるのは勘違いです。
ヌルヌル感は潤いではなく汚れが落ちていない証拠です。洗顔後のヌルヌル感
は汚れや洗浄剤自体がお肌に残っていることが考えられます。
ただし、つっぱり感は必要でも程度があります。洗顔した直後からぱりぱりに
つっぱるのは必要な皮脂や潤いまで取り除いてよくないです。
では、どのくらいのつっぱり感があればいいのでしょう?
目安は洗顔後、102分後です。
洗顔した直後は皮膚にまだ水分が残っているのでわかりにくいので、洗顔後
102分後待って、お肌にややつっぱった感じがあるくらいがいいです。
もちろん、これを毎日確かめるのはおすすめできません。いつもは洗顔後すぐ
にローションで水分をたっぷり補って、お肌の環境を整えましょう。
また、洗顔後つっぱるという原因には洗顔をし過ぎたり、ゴシゴシこすってい
たり、水の温度が高すぎたりといったことも考えられます。
特に高温で洗顔を続けると確実にシワが増えてきますのでご注意を。
洗顔のしすぎもお肌に刺激となり、お肌の老化を早めてしまいます。
また、どんな洗顔料でもお肌に長くつけすぎると負担がかかります。
洗顔時間を長くするのもお肌に負担となりますので、洗顔料をつける時間は
30秒以内をおすすめいたします。
さらに、洗顔では一度で汚れを落とすより分けて落としたほうがお肌に負担が
少ないので、ダブル洗顔をおすすめいたします。
夜のうちに皮脂が出ていて、洗顔しないと顔の上で酸化してお肌に負担となり
ますので、時間がないかもしれませんが朝も洗顔しましょう。
そして、すすぎをしっかりしてください。
ぬるま湯で洗顔すると汚れがやさしく落とせて効果的です。
水滴をとるときもタオルでこすらないように注意してください。
軽くたたくようにして水分を取るといいですよ。
とにかく洗顔ではお肌に刺激を与えないようにして汚れは落とし、必要な潤い
は残す、うまい洗顔を続けていきましょう。
スキンケアの基本は洗顔にあり!