日ごとに寒さのつのるこの季節。木枯らしが木々から葉を吹き落としていま
すが、木枯らしはお肌から水分も奪っています。
あなたのお肌は、常に気温・湿度の変化、紫外線、排気ガス、ほこり、ちり、
ハウスダストなど、さまざまな外的刺激にさらされています。
このような過酷な環境の中でもお肌の健康を維持できるのは、お肌に外部
からの刺激をブロックする働き(バリア機能)があるからです。
木枯らしなどの冷たい風によりお肌が乾燥すると、このバリア機能が低下し、
様々な刺激がお肌の内部へ侵入しやすくなり、赤くなったり、かゆみを伴ったり、
お肌は敏感な状態になります。
木枯らしが吹くこの季節、木枯らしからお肌を守ることが大切です。
特に寒くなると唇荒れについてご相談を良く受けるようになります。
あなたも唇が荒れて痛くなった経験がありますよね。
唇は、人間の体の中で最もデリケートな所と言えます。
というのは唇には皮脂腺や汗腺がないため、天然のベールである皮脂膜が
できず、角質層も未発達で、そのため皮膚全体が薄く、うまく保湿することが
できないのです。
ですので、外部からの刺激をブロックする働き(バリア機能)は通常のお肌に
比べ低いといえます。
また、メラニンの色素も少ないため、紫外線防止もうまくできません。
運動会などで唇が日焼けしてしまった経験ありませんか?
このように、体の表面を覆う皮膚と違い、粘膜に近い構造になっているため、
荒れやすいのです。
唇は冬だけでなく、1年中ケアには注意が必要です。
さらに口紅を落とすときなどは、唇をこすることによって傷つきやすいので
特に注意が必要です。
お肌が敏感な方は洗顔料で落ちにくい口紅は避けたほうがいいでしょう。
そして洗顔後、水分をタオル等で取り、ご利用の化粧水や美容液を唇にも
付けしっかり保湿を心がけましょう。
唇は常に何かを塗って保護しておくのが理想なのですが、荒れてしまった
唇にはコラーゲンなどの美容液を使ったリップパックが効果的です。ぜひ
一度お試しください。美を決定するのは、目元よりもむしろ口元です。