空気が乾燥していますが、秋冬にアトピーが悪化するといった方も
多くいらっしゃいます。
アトピーには季節性があるようで、夏に赤く悪くなる方、秋冬に乾燥して
悪くなる方、と大きく二つに分けられます。
一般的にアトピー性皮膚炎の方は、脂質中のセラミド量が減少し、それに
伴って角質水分量も減少しお肌が乾燥傾向にあることがわかっています。
セラミドが減少すると隙間ができてしまい、皮膚からの水分喪失に拍車が
かかることにより、外からの刺激も入りますます状態を悪くします。
セラミドは角質層のバリアーのはたらきをするための重要な細胞間脂質
の主成分です。
しかしこのような状態はアトピーの方に限ったことではありません。
あなたのお肌は乾燥していませんか?
セラミド不足によるお肌の保湿能力の低下は、お肌に負担をかけすぎる
ことやお肌が老化していくことでも生じてしまいますよ。
さらに前述の通り、セラミドが減少するとバリア機能が低下しますので、
この時期お肌が乾燥するといった方や敏感肌の方は空気が乾燥する
冬に向けて注意が必要です。
それならば、アトピー肌や角質層が乱れバリア機能が失われてしまった
ような敏感な肌には、セラミドをたっぷりと補給すればこれで解決!と思わ
れますよね。
でも、そう簡単にはいきません。
セラミドは、人体に7種類あることがわかっています。
しかし、スキンケア商品に含まれるセラミドはたいてい102種類のようで
すし、乾燥肌の方みなさんが同じ種類のセラミドが減少しているという
わけではなく、化粧品に配合されているセラミドと自分の肌に不足してい
るセラミドが一致していないと、バリア能力の回復が今一歩となるようです。
さらに、セラミドが減る本当の理由はまだわかっていないのが現状です。
ですので、セラミドを全部化粧品で補うというのではなく、肌本来の機能を
高め、最終的に7種類のセラミドすべてを自ら上手く作っていけるように、
そして自らのセラミドでお肌を守っていけるように、自らのセラミド合成力を
高めることが大切なのではないでしょうか?
次回続きをお伝え致します。