紫外線が強くなってくると、「最近しみが急にできた」と言われる方がよくいらっしゃいますが、しみは突然できたのではありません。
しみができたのであれば、それは今まで蓄積したものが現れたと思って
ください。
色素細胞と呼ばれるメラノサイトが活性化しメラニンを大量につくることが
しみの一因であることが知られています。
通常これらのメラニンは生成されても新陳代謝により、表皮の方へと持ち
上げられ、なくなって行くはずなのですが、それが何らかの原因で沈着し
た場合がしみになります。
メラノサイトは特に紫外線を浴びることで活性化し、メラニン色素をたくさん
つくり出します。
紫外線はお肌の奥まで届いてしっかり細胞にキズをつけています。
そして傷ついた細胞(メラノサイト)はさらに紫外線を浴びるなど何かの拍子
に暴走し、しみとなるのです。
そうです。今まで紫外線を浴び続けたり、その他外的な刺激を与え続ける
ことが積み重なってしみができやすい環境が整っていたのです。
暴走のきっかけは、紫外線で言えば日焼けを起こす程の強い紫外線だけ
ではなく、通勤や通学、洗濯干しなどの日常生活で浴びる紫外線でも
引き金となりかねません。
また、紫外線をどれくらい浴びるとしみになるというのはわかっていませんが、
色白の方や日焼けすると赤くなる方はしみができやすいようです。
では、しみになりやすい部分はどこでしょう?
「しみになりやすい所」=「色素細胞の多いところ」になりますが、人間の
体の中で色素細胞は、悲しいことにお顔に一番多く分布しています。(;_;)
悲しいことに、顔が一番しみになりやすいのです!
また、化粧品に含まれる不純物がしみの原因になることをご存知でしょうか?
第2次世界大戦後、原料不足から粗悪な鉱物油を使用した化粧品に
よってこれを使用した人がしみなど肌トラブルを引起こしたことがあり
ました。
しかし、しみなど当時の肌トラブルの原因は鉱物油を使用したということ
よりも、その化粧品に含まれる不純物にあったことがわかっています。
ですので不純物を取り除き、一つ一つの成分の精製度合い、品質の
高さがしみを予防するだけでなく、お肌に対する安全性、有効性の上
でも重要な要素の一つであるといえます。
次回、続きをお伝えいたします。