『30歳を過ぎているのに肌がオイリーで悩んでいる。』
『小鼻の周りの黒ずみ、角栓が目立っている。』
『春から夏はとてもオイリーで化粧が崩れやすい。』
このようなお悩みが増えてきていますが、みなさんはどうですか?
先週のマガジンで、皮脂膜の重要性はお分かりいただけたかと思い
ますが、上記の悩みの原因は皮脂膜を構成する皮脂の分泌量です。
しかし、皮脂を分泌する皮脂腺は体のどこにでも、一定量あるという
わけではありません。
たくさんあるのは、鼻のまわり、額、頭、胸などです。ここは皮脂の分泌
密度が高く、また皮脂腺自体も大きいため、皮脂がたくさん分泌されます。
お顔の中ではいわゆるTゾーンで、また、Uゾーンといって耳からアゴに
かけても意外と皮脂の分泌が多く、ニキビでお悩みの方が多い部位です。
反対に皮脂腺が少ないのは、脛(すね)。頭や顔の皮脂腺が1c?あたり
平均200前後あるのに対し、すねには10030程度しかありません。
さらに、手の平と足の裏に皮脂腺はまったくありません。これを知ると合成
洗剤による主婦湿疹が手にできやすいことがよくわかりますね。
また、思春期頃から皮脂腺が急に発達し、皮脂の分泌が活発になります。
そのため、思春期にニキビでお悩みの方が増えます。
そして、年齢が高くなるほど皮脂の分泌は減少します。
女性の場合、もっとも盛んなのは思春期から20歳代でそのあと30代、40代
になるに減少の一途をたどると思われがちですが、皮脂の分泌が減ってく
るのは40代以降になってからで、40代までは一般的に皮脂の分泌は活発
です。
さらに、何らかの影響で皮脂が必要以上に分泌されることがあります。
特に夏場や季節の変わり目に皮脂分泌が盛んになるという人は多いよう
です。
気温が低く乾燥した秋から冬にかけ、皮脂の分泌が少なくなりますが、
そのために秋口から皮膚がカサカサする方や、かゆみを訴える方が
急増します。
このように、テカリや黒ずみ、脂浮きがする、化粧がくずれやすくなるなど
皮脂の過剰分泌に関するトラブルは、年齢や環境の変化に影響される
ことが多いです。
夏に向けてオイリーケアには十分注意が必要ですね。