刺激と肌

お肌に刺激や負担をかけるのは良くないとよく耳にします。

お肌に刺激や負担をかけることがなぜいけないのか、今回いっしょに
考えてみましょう。

まず、皮膚の同じ部分に繰り返し刺激が加わるとどうなるかわかりますか?

わかりやすいトラブルとして、タコやウオノメがあります。

これらは足によくみられるトラブルですが、皮膚に繰り返し刺激が加わると
皮膚は硬くなっていきます。角質肥厚ともいいますが、ペンダコもそれに
あたります。

では、なぜそのようになるのでしょう?

これは、もともと皮膚の自己防御反応なのですが、皮膚を厚くすることで
外的刺激から皮膚を守ろうとしているのです。

しかし、これはタコやウオノメだけに限ったことではありません。

現代の環境はさまざまな刺激によってバリアを持たざるを得ない環境に
なっています。

特に顔のお肌は身体に比べ薄く敏感で、体調や精神的なもの、排気ガス、
空気中のごみ、細菌などによる刺激、気候、気温、湿度によってもダメージ
を受けています。

そのため、刺激を受け続けるとお顔の角質も肥厚して、ゴワゴワしたり
毛穴が目立ったり、肌が硬くなった感じがしてきます。

このとき、皮膚は早急に対応すべく、急激に角質を厚くしていきます。

ターンオーバー(お肌の新陳代謝)という言葉を聞いたことがあると思い
ますが、お肌は何日で代謝するかおわかりでしょうか?

あるデータでのターンオーバーの平均値は、20歳代で28日、30歳代で
40日、40歳代で50日となっています。

過度な刺激によって、このターンオーバーに必要な時間を急激に上回る
速度で代謝しリズムを崩した結果、軟弱で不完全な角質となってしまう
のです。

このようにしてできた角質は、いわば品質の悪いもので、その機能も低
下し、本来の役割が十分果たせなくなっています。

お肌にはこのような種々の要因によってダメージを受けると、これを修復
して元に戻そうとする生理機能(恒常性維持機能)があります。

生理機能が低下することによって、肌トラブルにつながりやすくなって
しまうのです。

また、今までのスキンケアによってお肌が敏感になり、お肌を怠けさ
せていたというわけではありませんが、生理機能が衰えお肌が弱って
いることもあります。

例えば、お肌をゴシゴシこすったり、洗浄力の強い石鹸で洗顔したり、
アミノ酸系の弱酸性洗顔料を長期間お使いですと洗顔後にお肌を弱酸
性に戻す生理機能がだんだん衰えてそのようになってきます。

間違ったスキンケアによる刺激は毎日積み重ねることによって、肌年齢
に大きな影響を及ぼします。

また、オイルや厚生省表示指定成分を含む化粧品などを長期間お使い
ですとお肌が敏感になり、機能が衰えることもあります。

大切なのはこれらのお肌に刺激となる要因を排除するために日常生活を
規則正しいものにすると同時にスキンケアもお肌に優しいものに変えて
それを毎日根気強く続け、素肌環境を整えていくことです。

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