お肌は体の一番外側にあって、外界と体内との境をつくり一種のバリアの
役目を果たしています。
私たちの体の表面をおおっているお肌は、2つの乳房とおへそを結ぶ三角形
の広さの約708倍の広さがあるといわれ、平均で畳1枚分ほどの広さが
あります。また、表皮から真皮を含めた皮膚の重さは体重の約8%といわれて
います。
つまり、私たちの身体は畳1枚分ほどの広さの肌着で覆われているわけです。
そして、その皮膚の厚さは、平均で1.301.5ミリメートルといわれています。
この皮膚が、外部のさまざまな刺激から身体を保護し、健康な状態を維持する
ためにさまざまな働きをして、私たちの体、生命の安全を守っているのです。
しかも、美容という観点からみると、特に重要な役割を担っている器官です。
お肌は体調や、精神的なもの、ほこり、排気ガス、空気中のごみ、細菌などに
よる刺激によっても変わりますし、気候、気温、湿度によっても微妙に変化しま
す。特に年齢による変化には大きなものがあります。
「洗顔後、突っ張らないのであれば基礎化粧品はつけないほうがいいのは?」
という質問をたまに受けますが、洗顔後、うるおっているからといってお肌を
そのままにすると危険です。
現代の環境は大昔と違ってエアコンやほこり、その他前述のさまざまな要因に
よってバリアを持たざるを得ない環境になっています。
たとえば、水道水を浄水器に通さないと直接飲めないのと同じで、お肌もしっかり
ケアしないとトラブルを引き起こしやすい環境になっています。
また、規則正しい生活をしていれば健康だから大丈夫といわれる方もいらっしゃい
ますが、どんなに規則正しい生活をしていても、それを毎日ずっとつづけていくこと
は現実には難しいですよね。
恋人とのデート、友人とのおしゃべり、飲み会やコンパ、深夜のテレビや読書、
映画鑑賞や音楽を聴いたり、メールしたり・・・私たちの生活の周りには、生活を
不規則にするさまざまな誘惑があります。
むしろ生活が不規則であることが当たり前です。
同じように、お肌も好む好まないにかかわらず、化学物質に汚染された空気や
食品、水、光などなど、不規則に外的な要因にいつも傷つけられ、厳しい環境に
さらされているのです。
ですので、毎日のスキンケアが必要なのです。
正しいスキンケアで毎日素肌環境を整えていくことが大事ですね。