今年は例年よりも早く梅雨に入った地方もありますが、これからの季節、
徐々に気温が上がるとともに湿度も上がっていき日本独特の蒸し暑い
環境となります。
こう蒸し暑いとにきびや吹き出物といったトラブルが発生しやすくなります
よね。
皆さんはどうですか?突然にきびが出たりこんな年になってニキビが出る
なんて。。。といった経験はありませんか?
特に最近、思春期を過ぎた大人のにきびでお悩みの方はかなり多いですよ。
“にきびは思春期のもので20歳をすぎたら吹き出物よ。脂っこい物を食べ
たりしてない?クリーム類でケアしてるんじゃないの?”
なんて話、よく耳にしますが、にきびと吹き出物は同じものです。
思春期を過ぎたにきびは思春期のものとどこがどう違うかというと、個人差は
ありますが20歳を過ぎてもできるにきびは「大人にきび」といわれ、皮脂
分泌が活発すぎてできる思春期のにきびと区別されて、ストレスやホルモン
バランス、そしてスキンケアなどいろいろな要因が絡み合い原因となって
いるようです。
ですので、特に脂性でなくともにきびでお悩みの方はたくさんいらっしゃい
ますし、一度できるとなかなか治りにくく、フェイスラインや首筋、あごなど
にもできるといった、やっかいな傾向があります。
さらにこれからの時期、汗をかく機会が多くなり、それにともなって皮脂の
分泌が盛んになり、にきびにつながりやすくなります。
また、紫外線を浴びることにより、その防御反応として角質が厚くなったり、
エアコンによる乾燥などで、皮膚の角質層が硬くなることで毛穴が開きに
くい状態になります。
だれもが皮脂を分泌する能力は基本的に持っているので、その皮脂が毛穴
から出られず、中で詰まってしまってにきびになってしまうという事もあります。
ただ、にきびは皮脂が毛穴につまって炎症をおこしたものと思っている人が
多いようですが、それは間違っています。
「にきび」のできるメカニズムは、次のとおりです。
ストレスなどによるホルモンバランスの異常や発汗等、様々な要因で皮脂の
分泌が活発になったり、メイクや紫外線、エアコン等により毛穴がふさがれる
ことにより毛穴にアクネ菌やブドウ球菌など細菌の増殖を招きます。
そして、そのアクネ菌やブドウ球菌など細菌が養分を分解し、その代謝物に
よってアレルギー反応や炎症を引き起こしたのが化膿した赤い「にきび」です。
すなわち、皮脂のつまりだけならにきびにはならないのです。
アクネ菌は脂肪を好み、酸素の少ない条件下でよく増殖し、皮脂で詰った
毛穴はアクネ菌の増殖に絶好の環境になります。ですので梅雨時期の
にきびトラブルには十分な注意が必要です。