静電気と肌

車の乗り降りの際にドアでバチッ!室内でドアノブに触れると指先に
バチッ!こんなこと、冬になるとよくありますよね。

この『静電気』、それ自体は有害ではないのですが、実は皮膚や身体の
内部に少なからず影響を与えているようです。

特に静電気を生む原因となる代表格が、今、私たちが身に着けている
衣料品です。重ね着をしてセーターなどを脱ぐときに顔付近をそれが
通るのが怖くなりませんか?

暖かいフリースをはじめ、ナイロン、アクリルなど合成繊維でできた衣服
は電気を通さないため、衣服同士や衣類と人体の摩擦などでできた
『静電気』が蓄えられたままの状態、いわゆる帯電の状態になります。

この帯電の状態がお肌によくないそうです。

帯電状態で金属などに触れると、電気が一気に放電します。これがバチッ
という音なのですが、実は放電のたびにお肌のPH値(ペーハー値)が変化
してお肌の一番外側の角質が傷ついていることがわかっています。

放電によりお肌に見えない傷がつくと、それによって外的刺激に弱くなり、
お肌が乾燥に傾き、過敏になっていくという悪循環に陥りやすくなります。

さらに静電気が人体にたまると、空気中のほこりや花粉などの微粒子や、
雑菌などの微生物を吸い寄せます。

それらが目に見えない小さな傷に入り、炎症など肌荒れを引き起こすケース
や、化膿の原因となる菌が衣服などから傷ついた皮膚に進入し、肌トラブル
を引き起こすというケースも少なくないようです。

バチッと音がしなくても、ストッキングをはいてチクチクと感じるのも帯電した
ストッキングが放電している状態だそうです。

また、あるデータによると綿の肌着を付けた場合に比べ、合成繊維の
肌着を付けた場合、血液中のビタミンCは約10020%低下することが
わかっています。

これは帯電と放電により、身体がストレスを受けるためらしく、ストレスを
和らげようとする副腎皮質が活動に必要なビタミンCを通常より多く消費
するためだそうです。

ビタミンCはさまざまな作用がありますが、特に体内からのスキンケアとして
美白に重要な役割を果たしていますので、血液中のビタミンCが減少すると
お肌の状態にも影響を及ぼしかねません。

少しでも静電気が起きないようにするために、最低でも身体に触れる
下着類は木綿や絹などの天然素材にすることをおすすめします。

また、静電気対策として帯電防止スプレーも良いですが、持続性があまり
ないため、手芸店などで市販されている通電性の繊維を目立たないところ
に数本縫い付けたりすることも効果的です。

身体の調子が悪いと、帯電しやすく静電気が起きやすいこともわかって
います。温度湿度の下がる冬場は被害を予防するために帯電を防ぐように
心掛け、スキンケアも怠らないようにすることが大切ですね。

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