うるおいのもと=皮脂量&水分量

気温の下がる冬はエアコンなど空調による乾燥もあり、なんだか乾燥して
いるのにブツブツができて……どのようにケアをしたらいいかわからない!
という、ご相談をいただくことが多くなります。

これは、お肌の“うるおい”がうまく保たれていない状態です。

もともと皮膚には、外からの刺激を防御するバリア機能があります。
それは皮膚最外部の角質層が防波堤となり、外からの異物をシャットアウト
することもそうですが、着目すべきは皮膚表面をおおっている弱酸性の「皮脂
膜」です。

この皮脂膜は、毛孔と呼ばれる毛穴になる皮脂腺から分泌される皮脂と、
汗腺から出る汗が皮膚常存菌によって混ざり合ってできる薄い皮膜です。
(これは以前お伝えしました。第68回:お肌の個人差の秘密・・・「常在菌」
参照)

特に皮脂膜には次のような作用があることがわかっています。

1)保護作用
  皮膚から身体へ侵入しようとする様々な細菌や毒性物質をブロックし、
  身体を守ります。

2)保湿作用
  皮膚水分の過剰な蒸発を防ぎ、角質層のうるおいを保ちます。

3)殺菌作用
  皮脂の成分である脂肪酸には、抗菌作用が認められています。

このように、皮脂膜はお肌のうるおいに重要なものですが、皮脂の量と水分
(汗)の量のバランスが大切です。

 『 うるおいのもと=皮脂量&水分量 』

なのです。

ここで、バランスが悪くなりやすいのが皮脂の量です。

皮脂腺から分泌される皮脂は、血中の中性脂肪を原料に、分泌されることが
わかっています。甘い物を食べ過ぎたり、油ものを多くとると、血中に中性脂
肪が増加して、皮脂の分泌量が増加します。

また、皮脂の成分はトリグリセリド(中性脂肪)、脂肪酸、コレステロール等の、脂肪族アルコールの脂肪酸エステル、スクワレン、脂肪族
ステロール類
炭化水素など、何やらいろいろとむずかしい名前がたくさんあります。

これらの成分は常温で固体のものが多く、最近ある実験により、皮脂が寒さに
よってろうのように固まりやすいことがわかっています。皮膚表面上の皮脂膜も
ろうのように固まりやすいのです。

すると、うるおいは保たれなく様々なトラブルがでやすくなります。

では、どのようなケアがいいのでしょう?次回お伝えいたします。

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